ベービーカーに乗って極楽へ行く。
自然と覚えた言葉は、ありがとうとごめんなさい、
せいぜいこの二つくらいだったけれど、
生きるのに不自由はしなかった。
短い人生を生きてきて、振り返ると
嘘つき、ほら吹き、エゴイストあるいは冗談屋。
色んな奴に会った。
不快になったり、訝しんだり、楽しんだりもしたけれど、
みんな俺の写し鏡だ、俺自身が投影されているに過ぎない。
忘れていたいい想い出も思い出すために、
ベビーカーはなるべく空にしておく。
あとは仏さんに笑顔の一つでも持っていってやるだけだ。
赤子の肌に穢れがなく、
最後に残るのが純粋な灰であることが、
結構な救いなのに、
人間、欲深いからね。
いつそのことを忘れるかも分からない。
だから、一先ず生きててよかったと、
そう話せる相手がいるうちに、
旅支度を、済ませておく。
作品データ
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作成日時 2022-10-29
コメント日時 2022-10-29
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/23 18時56分13秒現在
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