痛かったんだね
つらかったんだね
君は…
心臓の音がなんて音を出すかも知らないくらい
君は不注意なんだ
君は自分の身体が傷ついていることをまだ知らないんだ
そう、君は強がりで
『そんなことなんてない』
なんてむきになって言うだろうけど
気づいたらわかるんだ
久しぶりに自転車に数日乗ったら
お尻が痛くなったっけ
お尻が痛む治し方を知らないから
今日は歩いて行ったよね
『ありがとう』
って言いたくなるじゃんか
心臓の音がなんて音を出すかも知らないくらい
君は優しいんだ
自分の身体の異変に気付かないくらい
君はお人好しで
そんな君が私はすきだよ
『ありがとう』って言いたいんだ
そう言って私はわたしのからだをぎゅっと抱きしめて
言うんだ
『がんばらなくていいよ』
こうやって、描いてくれたから
自分の身体がくるしいとき
自分の心がきゅう、とくるしいとき
そっとぎゅう、と抱きしめてあげるから
心臓の音がなんて音を出すかも知らない
気づかない私をどうか責めないで
『ありがとう、たまには休みな』
って言ってあげたいなぁ
そんな君とわたしの物語
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 838.5
お気に入り数: 0
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ポイント数 : 2
作成日時 2022-10-26
コメント日時 2022-11-14
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:838.5
2024/11/21 20時56分39秒現在
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>>心臓の音がなんて音を出すかも知らない この一文がどこまでも深い優しさと暖かさを持ち、作品全体を支える支柱となっていると思いました。 「君」や「私」に向けられた繊細な眼差しが、苦しさや痛さを丁寧に掘り出していて、言葉のリズムの心地よさがそれをさらに補強しているように感じます。 脳内で再生した時の音が心地よく、なんとなくこれは朗読向きの作品なんじゃないかなぁと思いました。
0この詩には全編に渡って「優しさ」に満ち溢れている、そんな気がします。もっと裏の設定も有るのかも知れませんが、私の心臓もまれにきゅうとなることがありますが、それはおいといてほっこりする詩だと思います。
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