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どこからか僕らをみつめているものへ
まだか、まだかと眼を凝らし風紋を読み取る 砂の図書館があるという 風の噂に訊けばそこには 砂に記された全てがある 書かれては消えたすべて とつ とつと とつとつ とつ とつと ととつとつ 馬の蹄、駱駝の落胆、シルクロード 砂漠と沙漠、ある日空から降ってきた 誰かの足跡たち、ジャンバルジャン ダルタニアン、ナカタさん、燦々たる ある日、砂漠が降ってきた 何処かみえないところから 諸君はやってきたのだろう あなたが明日、記す何かが とつと つととつとつ とつとととつとつ 清書され殴り書きされ 風に掃かれて消え去る とつ とつと とつとつ ととつとつ とつ とつとととつとつ 歩き続けて砂になり、涙に濡れそぼった 泥砂は沙になり、流砂があり砂山があり 幼な子が崩しては積む、まるで賽の河原 街は埋もれて、ひっくり返される砂時計 後、五分で 後、五分で 後 五分で 後、五分で 後、五分で 後、五分で 後五分で 後、五分 で、記される全てが砂の図書館にある 死体安置所みたいだ、死んだ たち 十円玉が四枚と割引のクーポン券だけが きみの遺したすべて、そんなわけ…許されない とつ とつと とつとつ ととつとつ とつ とつ とつとととつとつ とつとつ とつと つととつとつ とつとととつとつ とつと つととつとつ とつとととつとつ とつとつつとととつ 砂漠となった街の突端に人々は立たされる まるで……、 蜃気楼情報が発令されました それから僕らは、たましい、について語り出した 気の遠くなるほどのワタリガラスが翼をひろげて チョウツインはチョウツインだから、たましいは 愛の別名ではないかと彼は言い、僕はただ頷いた
どこからか僕らをみつめているものへ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 857.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 3
作成日時 2022-10-26
コメント日時 2022-10-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
とつ とつと とつとつ ととつとつ とつ等、 リズミカルなのが妙に小気味よくて良かった。 ただ、理解不足なのかリズムは入ってきたけど その情景はイメージできなかった。 視覚にも繋がって見えるともっと良いなと思いました。
0外に出かける時、財布に必ず千円札を入れて出掛けます。もし事故か事件で死んだ時、財布の中身が小銭とスーパーのレシートだけなのがカッコ悪いと思うからです。 こうやってビーレビに書いたことは、くっきりと残る。つつみが書いたものとして残る。書かなきゃよかったと思うことも全て。 浜辺で文字を書いて、あっという間に波が消していくのが今でも楽しいです。すぐに消してくれるから。でも、この作品を見ていると、あの時書いた言葉は全て何処かに記憶されているのかもしれないと思いました。 この作品のなかに出てくる「愛」という言葉は本物だと思います。私の苦手なことばですが、このような表現なら素直に受け止められます。
0そうですね、写生的な書き方などもう少し視覚的に像が結ばれるようなやり方も考えてみたいと思います。
0なるほど、出かけるとき。自分で書いておきながら自らはあまり気にしたことなかったなぁ。 自分が処分してしまった10代、20代で書いたものもそこにはあるんだろうなぁ。みたいようなみたくないような。小説が書けなくなった今では遺しておいたら良かったなんて、たまに思ってしまいますが、あれはあれで消えるべくして消えたんだろうなぁ、などと考えてしまいませね。なんか話がズレますが。 愛、とか僕も書くのは直接過ぎて苦手。
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