慈悲を - B-REVIEW
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ことばという幻想

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これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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慈悲を    

子牛が 眠る様に 倒れていく 血管に 筋弛緩剤が巡り 心臓を止めていく 生まれたばかりの子牛 値段が付かなくて 殺されていく 子牛バブルの昔 育てるだけで赤字の今 生まれたばかりの子牛を殺し 廃棄する事で 今日と明日を生き永らえる 慈悲を 慈悲を 慈悲を 阿弥陀仏よ なむあみだぶつ と 声にも 思えのしない この子らに 慈悲を 菩薩と如来のいます 極楽に 往生できますように こちらを振り向くことなく 美しい花咲く極楽に 地蔵に観音に導かれ この世で目にする事のできなかった良い物を 見れますように 子牛にカラス除けの覆いを被せ 産廃業者を待つ 子を探す 親牛の声が 悲しい


慈悲を ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 821.7
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2022-10-13
コメント日時 2022-10-16
#現代詩
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
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閲覧指数:821.7
2025/04/10 12時50分15秒現在
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    作品に書かれた推薦文

慈悲を コメントセクション

コメント数(8)
空色のこころ
空色のこころ
作品へ
(2022-10-14)

作者の祈りを感じました。 静かで淡々とした筆致が、悲しさや理不尽さを より際立たせていて、胸がしめつけられました。

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空色のこころ
空色のこころ
作品へ
(2022-10-14)

作者の祈りを感じました。 静かで淡々とした筆致が、悲しさや理不尽さを より際立たせていて、胸がしめつけられました。

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空色のこころ
空色のこころ
作品へ
(2022-10-14)

↑ 大変申し訳ございません。windowを二つ開けておりましたら(本文閲覧用とコメント用)、同じコメントが2つ同時にアップされてしまいました。重複で申し訳ございません。

0
羽田恭
空色のこころさんへ
(2022-10-14)

これは実体験ではないのですが、子牛の価格がかなり下落し価格がつかない状態になっているようです。 特に、オスのホルスタインの子供が酷いとか。 自分の働いている牧場はブランド化しているためかそういうことはないのですが。 酪農を7年、肉牛を2年牧場で働いているので現場を容易に想像できてしまいまして。 最早現場の人間ができる範囲を大きく超えてしまっています。 せめて安楽死となってしまった子牛たちの冥福を祈りたく、この作品を書きました。

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2022-10-15)

本当に悲しいですね。経済の原理で無残な動物の死が助長はされないルール作り、残酷ではない扱いをせめてなるべく心がける世の中になるといいです。偽善だとは思いません。せめてもの良心はあると思います。

0
羽田恭
湖湖さんへ
(2022-10-15)

現場レベルではできる限り家畜を無残に殺すようにはなっていないかと思います。 場合によると思いますが、家畜は酪農家、畜産農家にとっては大切な財産ではありますし、大切にすることで家畜の価値は基本的には上がっていきますので。 ただ、口蹄疫のような危険な疫病(感染力が強く周囲の感染しうる動物全て処分しないといけません。そうでないと下手したら海外にまで広がります)や今回の様な極端な経済的事情があると、やむおえない事があるのです。 経済動物である以上、愛玩する対象にはなり得ないので。 (とは言っても、全力で世話をして、かわいがってもいます) 現場の下っ端労働者としては、一刻も早い状況の改善を祈るのみです。

2
湖湖
湖湖
羽田恭さんへ
(2022-10-15)

説明してくださってありがとうございます。かわいがって世話してらっしゃるのはご立派で頭が下がります。

0
羽田恭
さんへ
(2022-10-16)

>.わたしが不良少年のように世の中の欺瞞に毒づくようなまだ純真な >汚れない心をもっていたとしたら >この詩のことばを素直には受け取れないものを含んでいるような気がするのです。 それなら素直に受け取らなくても良い気がします。 この詩の様に思う事は偽善と言われたら事実ですし。 偽善でも今死んでいった子牛の成仏を願うしかないのが家畜を育てる人間だと思うので。 少なくとも自分は偽善でも、自分の感情を制御するのが目的でも、死んでしまった殺してしまった子牛にあの世の慈悲と成仏を願ってしまいます。 >この仔らに慈悲じゃなく、わたしたちの行いに慈悲を求めるべきでしょうし、 正論ではあります。 しかしそんなこと言ってられないのが現場です。 それ以上に早急なのが、場合によっては数百頭の生きている牛たちに餌を与え、次々に生まれてくる子牛に対処し、下痢や病気が発生していないのか確認し、血液を検査し、床のおがくずを敷きなおし、酪農であれば搾乳した牛乳に異物が入っていないか、病気に弱い肉牛なら様子を逐次確認し、その他機械や設備に異常がないか、異常があれば速やかに対応せねば支障をきたします。 ただ個人的に慈悲と成仏を願うのは問題ないと思い、この詩を書きました。 短絡的かもしれません。正しくなかったかもしれません。 それでも牛に関わる者として、人間の経済的事情で殺されてしまった子牛たちに冥福を祈りたかったのです。

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投稿作品数: 1