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しまいの本当の意味とは
ウェスターマーク効果とは、「幼少期から同じ生活環境で育った異性の者に対しては、互いが成長してからも性的興味を持ち難くなる」という仮説だ。具体的には、「母親に育てられている様子を目の当たりにしている自分の異性のきょうだいに対しては、その成長過程を知っているが故に、性的な感情を抱くことができなくなり、また性的な対象として想像するだけで嫌悪感を引き起こすようになる」というものだ。この感情が形成されることにより、結果的に近親相姦の回避に繋がっているというのだ。そしてこれは、身近な人々の利益を重んじる"利他心"を育むものにもなるという。 幼少期をともに過ごした期間もまた重要な要素であるという。もちろんきょうだいの多くは同じ環境で育てられるものだろうが、一緒に過ごした期間が長ければ長いほど、きょうだいの間の利他心が強まるということだ。しかもこれは、実のきょうだいではない継子や養子に対しても同じく育まれるものだという。 そしてリーバーマン氏らの研究チームは、調査の結果、異性のきょうだいと一緒に生活していた期間の長さや親密さが、近親相姦への嫌悪の強さに関係していることを明らかにした。つまり、「ウェスターマーク効果」が実証されたということだ。もしも近親相姦に対する嫌悪感が文化的なものだとすれば、このような要因には左右されないはずであるため、やはりそれは人間の本能に由来するものであると結論づけたのだ。 幼少期に生活をともにすることできょうだいと他人を区別し、近親相姦への嫌悪感を引き起こすメカニズムを人間が自発的に発達させてきたのだとすれば、確かに近親相姦のタブーが間接的に人間の本能に根ざしているものと言えるのかも知れない。しかしこのリーバーマン氏らの研究は、親や学校の性教育の影響を過小評価しているなどの指摘もあり、まだ議論の余地は残されているようだ。ともあれ、どうして近親相姦(とりわけ親子姦、きょうだい姦)を想像すると、強烈な嫌悪感が引き起こされるのか? 近親交配で生まれた子どもが遺伝的に不利となることは明らかだが、人間を含む動物は、それを研究の結果というよりも本能的に"勘付いて"いるが故に、嫌悪感とリンクさせることによって避けていることになる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、肉声です。 肉親に性的愛情を持ってしまう人を この世から排除したいとは思いません ただ、欲望をセーブすることも大事だと思います 私自身、幼少の頃から両親と近親姦の関係を持っていましたが 持っていた というより、持たされていたのです なぜなら、自分の肉親に性欲の対象としてみられることが 苦痛だったからです 自我の確立がゆるい段階で 肉親からセックスをせまられると、未熟な生殖器は 快感どころか、とてつもない痛みを覚えます でも、それを受け入れなければ 両親が満足してくれない、捨てられるかもしれない 我慢してでも可愛がられていたい などと苦悩に満ちてしまい 最低限の安心感が持てない状態で 学校へ行っても、裏の世界を知ってしまった感じで なかなか子供らしく、天真爛漫に遊ぶことができなかったです 家族で遊園地にいって、親が子供に接する顔で笑いかけても 夜の欲望のままの姿を持つ姿を知っていると 親というものから、無為の愛を感じることができませんでした 青年期に入って、体力もついてきたころに 家出をするなどして、もがいてきましたが いまだに自分が生まれてきたことを 呪ってしまうところがあります それは、私自身がまだまだ未熟なだけかも知れませんが なにをするにもまず、不信感と恐怖心を過大に持ってからしか 向かっていけなくなったのは 近親姦がからんでいるように感じます 誰も傷つけない近親姦というものが存在するなら それは人がとやかく言うことでないと思います ただ十分に成長していない 自我の確立していない子供は されるがまま、なすがままでしか自分を守ることができないことを 知っているので 血のつながらない他人の子供であれ ほうっておけない気持ちはあります 大人になったのに、恋人とのセックスをも 自然にできない、私のようになってほしくないという気持ちからです
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作品データ
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作成日時 2022-10-10
コメント日時 2022-10-10