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嫌いじゃないけどね
秋になると特に詩を書こうと思わなくなる、というか、何も思いつかなくなる。書こうと思えば書けるんだけど、狙いすぎな気がするというか、自分が書きたいものとはズレていく気がするというか。たぶんだけど私は秋に対して恨みも許しも感じていなくて、暗闇も光も感じていないということなのだと思う。涼しくてあたたかくて気持ちがよくて美しくて満たされる気持ちだけがある。それは、春の、何かが這い出てきそうな気配だとか、夏の、圧倒的なまばゆさだとか、そういう、言葉になるものではなく、ただ、言葉にならない、届かない空白ばかりが、心の中にたっぷりと注がれているので、これはああだ、とか、なるほどそうだ、とか、そんな、生きる上で特に必要もないことを考えるための隙間を、失ってしまう。それって幸せってことなんじゃない?と言われると、それは違うなあと思うのだけど、だからといって当然ながら不幸なわけでもない。 今日は雨が降っていて私はそれを見ている。 もちろん雨を見ながら、何かを考えることもなく。感じることもない。
嫌いじゃないけどね ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1020.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2022-10-10
コメント日時 2022-11-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
分かります。すごい分かります。 秋って、色が弱いんですよ。夏だったら青、冬なら白、春ならピンクや赤と、印象的な色を当てはめられるんですけど、秋の色は薄茶色などの、あまり強く無い色が多いので、そういう意味でも発想の起こりにくい季節だと思います。
0美しくてすごしやすいのですが、なぜか詩に書き起こせないんですよね。 その理由のひとつが色だというのは、なるほどです。 アースカラーなくすみ色にこっくりとした鮮やかな紅葉、これらは自分の心の何なのかを、もう少し考えてみたいとおもいました。
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