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炊き出しヴォランティア
知り合いの、生活保護の五十路のおじさんが、カレー目当てに炊き出しに並んだ。 前日からカレーを楽しみにしていた。 しかし、どうも彼はそこで機嫌を損ねたようだった。 ヴォランティアの人たちは、上から目線というわけでもなく、普通の人たちだった。 しかし、施される屈辱に彼はさらされたのだ。 ヴォランティアの女性は優しく、童貞の彼は、勘違いしそうになった。 しかし、彼も、その優しさが社会的弱者を見る眼差しであることは気付いていた。 男として見られていない。単なる弱者として優しくされている。 そのことに彼は傷ついたのだった。 自分の傷ついたプライドを立てなおすために、ヴォランティアの人たちを愚痴るほかなかった。 「なんでぇ、社会は、生保までこっちを落としといて、助けるという名目で傷つけてくるんじゃ。」 私は考えた、布施が、双方にとって修行だったのは、自我を落とすためだったんだろうな。と
炊き出しヴォランティア ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1067.4
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 29
作成日時 2022-10-02
コメント日時 2022-11-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 10 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 0 |
エンタメ | 5 | 0 |
技巧 | 2 | 0 |
音韻 | 2 | 0 |
構成 | 5 | 0 |
総合ポイント | 29 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 10 | 10 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 5 | 5 |
総合 | 29 | 29 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
二十数年後の私の究極悲惨ルートを見せて下さってありがとうございます。痛快なまでに喰らいました。お蔭でもう少しマシな方の悲惨ルートを選択できそうです。素敵にクール過ぎます貴方。 使い方合ってるか分からないけど、色即是空空即是色。熱暴走した自我を落として、いつか程好い冷たさの自我を手に入れます。
1読んでくださってありがとうございます。人間の闇は深いですね。本田神父には一度お会いしたことがあります。
1読んでくださってありがとうございます。現実世間は厳しいですね。
1可哀想だと相手を思うこと自体、自分がその人を上から目線で見ているという結論になるのかもしれませんね。
0ヴォランティアと生活保護のおじさんに限らず、弱者として優しくされることって、日常にたくさん溢れていると思います。自分が逆の立場になることもある。しかし、冷たい対応をすればそこでクレームとなってしまう。難しいですね。 おじさんは、大好きなをカレー渡させるとき、カレーだけを見ておけばよかったかもしれませんね。そうすればカレーがもっと美味しく感じたと思います。 私もこれからは、カレーを渡す側の時も、受けとる側のときも、カレーだけを見るようにします。
タイトルの「う」に点々と小さいぉがいい味出していて秀逸だなと思いました。どなたかがSNSで心が疲れてゐる時は、淋しい花の方に行かないで、大きな明るい花を買って部屋に飾りなさいみたいなことを言っていたけど、大事なことですね。
0ヴォランティア、イタリア語だとヴォランティーノ、大型の爬虫類か、もしくは高貴な室内楽器か、発音の際は下唇を噛む必要がありますね。しかも血が出る程強く。
0読んでくださってありがとうございます。
0読んでくださってありがとうございます。
0読んでくださってありがとうございます。
0布施と言う名前が唐突に出てきた感じを受けました。生保的な文脈ですね。俗語で生ポと言うらしいですが。布施さんが生活保護受けている五十路のおじさんなのですね。唐突に出てきた感じが詩なのかもしれません。
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