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奴隷
お前は奴隷として生まれた 赤子のお前に手鎖はいらない 泣き疲れて 眠るだけの存在だ お前の母も奴隷だ 祖母のまた母も奴隷だ 奴隷の遺伝子 それがお前だ 少年のお前に手鎖は視えない 巧みに隠され つけられた服従の鎖 手を伸ばし 欲したとき 足を伸ばし 踏むとき 疑問に思う なぜか つかめない すすめない 青年のお前なら視えるだろう 虚構に住む主人と 安逸に縛りつく鎖が お前は弱いが馬鹿ではない 縛られていると知り 解けると知り 縛られていると知った お前は奴隷として生きている お前だけではない 奴隷と知らずに 知ろうともせずに 奴隷として生きている生よ お前らは生きているのか?
奴隷 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 964.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-11-15
コメント日時 2017-11-19
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
花緒さん。 コメントありがとうございます。前作と似た作品になりました…意図せずに。 〈常識の奴隷〉を念頭に書きました。常識、マナーやルール、世間の目、親の考え、等等。そんなものに従う必要あるのかと。せめて精神だけでも、もっと身軽でありたいと。 「お前」と言い、自分自身を顧みて、語り、問うてます。そして考えてます。 自覚的でない者が考えるきっかけになればいいなぁ。 自覚している者は、どうしていくのか…
0ニーチェの言葉を想い返しつつ、奴隷、という言葉の持つ強度(と頻出)にためらいつつ・・・ 奴隷、という言葉の強さだけではなく、奴隷、という状態を、もっと異なった言葉で表現したらどうなるのか、とか、そういうバリエーションで展開させていくと、すごく膨らみの出て来る作品であるように思いました。
0まりもさん。 ニーチェは好きです。この時は、ちょうど読んでいたので、ニーチェ色が混ざってますかね。 バリエーション、膨らみ、もっと意識してみます。微かに先が見える気がします。ありがとうございます。
0花緒さんと同様の感想を持ちました。つまり作者自身は自分が「奴隷として生きている」ということを自覚しているのか、あるいは「自分は奴隷ではない」と思っているのか、という作者自身にむけられた視線が作品の中に欠けているように感じられるのがこの作品の弱点だと思います。ただ、このような作品を書かれたということ自体が、作者がそれだけ鋭くそういった自問自答を普段されている、ということの何よりの証拠だと感じるので「奴隷と知らずに 知ろうともせずに/奴隷として生きている生よ/お前らは生きているのか?」という最後の問いかけが上から目線に感じられてしまうのが少し残念でした(という上から目線のコメントでスミマセン。。汗)
0survofさん。感想ありがとうございます。作者は奴隷だと自覚してますが、この文だと読み手が想像するしかありませんよね。 最後の問いかけは、上から目線のつもりはないのですが、辛辣に、直接的に、強く書きたかったのと。書いていた時の精神状態のせいか、否定の感情が混ざってます。 「考えてみて」と言うより「考えろ!」ですからね。偉そうですね。 詩で思想を発したいですが、まだまだです。
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