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夢遊歩行
夢遊歩行 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2073.8
お気に入り数: 2
投票数 : 4
ポイント数 : 8
作成日時 2022-04-05
コメント日時 2022-04-27
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 8 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.5 | 1.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
世界は陽だまりであると言う規定がふるっていると思いました。ショッピングモール図書館、詩想に与えた影響を思うと、それら二つを勉強して見るのもいいのかもしれません。
1きっと登場人物は有名人なんだと思いました。何故なら登場人物の行動によって「視線」が動くのが想像出来たからです。普段理知的であろう登場人物が「着信」をみて少し感情的になるのが新しい物語が始まる予感がしました。
1>静かなるふしぎ が惜しいと思いました。作品全体を回収すべき結語ですが、ちょっと凡庸な収めかたに読めました。
1この作品、好きですね。というか興味深いです。跳躍する言葉、場所や情景が流れていく。夢遊歩行…たしかに夢のようであり、歩いている。 夢は「考えるな、感じろ」というか、「考えることはできない。だから感じろ。むしろ感じていることすら自覚できないから後で考えろ」という世界です。この詩もそのような読み方を自然と推奨されている感じを受ける。世界は陽だまりだ、と信じられる人が巡礼する先が俗欲にまみれたショッピングモールであっても、そこに詩情があればいい。 既に一部コメントに言及があるんですが、最終連がむずかしいですよね。私の場合最終連全体がむずかしいなと感じてしまって、夢から覚めて、ここだけ考えたら恐らく意味がわかる部分になってしまう。オチもついてしまう(浸ることを推奨された詩情が途切れてしまう)。私的には夢の詩情に心地よく浸ったまま漂っていく構成の終わり方の方が好みだった予感はあります。しかしこれはたまたま意味やオチを重視しない読み手であったため、大いに好みの問題を含んでいるでしょう。その意味でも本作は変わらず良作に思いました。
1ありがとうございます。確かに、ディテールを効かせることも、いつかはやってみたいものです。
0ふむふむ、興味深い読みですね。『「視線」が動くのを想像できる』というのは嬉しいご指摘です。ありがとうございます。
0なるほど、言われてみれば確かにその通りかもしれません。とはいえ、作者の感性の解像度はその程度ブラントかもしれません(笑) 精進します。
0ご講評ありがとうございます。おっしゃる通り、詩情をどのように感得してもらうかという着想の部分が、私にとっての大きな問いかもしれません。 私の場合、表すべき経験・感性があって、そこから詩を書くことが多く、そこが多少なりとも耽美なテイストにつながっているかもしれません。あるベテランの詩人によるとそれは「現代詩の構想には適さない」ことだそうです。難しいですね。ならば私は現代詩は書けないかもしれませんが、それはそれで、視点の流れを吟味していきたいと思います。
0この詩良いんですよね。何が良いのか分からず結局コメ出来ずにいたのですが、夢遊歩行という詩のフレーズとして既に完成されている詩句があって、その後「世界は陽だまりだ」と引き継いでショッピングモール、図書館、ポケット、とどんどん観念的なイメージから具体的なイメージに繋がっていく。最後は着信に反応するパトスまで描いて限りなく個人的な感情、身体性に近づいている。遠い場所から近い場所へ。イメージから体に近づいていく過程が何とも艶めかしく、良い印象を僕に残したのだと思います。
1ありがとうございます。ドーパミンなるものを糖衣に包んで糖としてみました。 嗜癖で成り立っている世間への、せめてもの抵抗といったところでしょうかねぇ。
1うむむ。。。私も今気づきましたが、「視線の移動=自分との関係性」であったのかもしれませんね。強度は異なれど、色々なものと私とが繋がっている。対象に依存しないカント的な認識があるからこそ、単語の列挙のなかにゆらゆらと緩やかなつながりが生まれる。そしてその関係性は自分の意識そのものとも、ひとつながりになっている。気づかせていただきました。ありがとうございます。
0なぜかは分かりませんが、中学生の頃に初めてドアーズの歌詞の日本語訳を読んだ時のことを思い出しました。初連はとても好みで紅茶に落とした角砂糖のように頭の中へ溶け込んでいく感じです。「図書館で〜」以降に少しリズムが変化しているような気がして個人的には初連の勢いで続けてほしかったなと思いました。 あとこれは他の方の指摘していますが最終行の「静かなるふしぎ」はもっと他に良いフレーズがあったのではないかという気がします。「具体的にどんなのだよ」と言われてもすぐには浮かばないのですが。
1そうですね。各行の情報量があまりスカスカになってもいけませんから、バランスが難しいですね。引き続き、推敲してみようと思います。ありがとうございます。
0ありがとうございます!
0他の方へのコメントを 散見していて、ドーパミンを糖衣で包み……と分かりました。 静かな世界ですが不思議さも感じました。 個人的に感じたのは、大したことではないんですが >贅 という字面が贄と似ていたので(ネガティブに受け取られたくないのですが)ふと、何かをキャンパスの題材に選ぶということは、生け贄でもあるのかな、と思いました。
1ありがとうございます。「ドーパミンを糖衣で包み」というのはあくまで一つの読み方だと捉えていただければ幸いです。「糖」衣はまた、包み隠すべきドーパミンを促すものですから。 面の上に載せる=贄という捉え方は面白いですね。確かに、枠の中に閉じ込める意味合いも持つかもしれません。良いインスピレーションをいただきました。
1「静かなるふしぎ」がぼんやりした印象を与えるのは、もしかすると狙ってやっていますか? ショッピングモールに馴染めず、そこに浮き上がった影のような「わたくし」の意識は、むしろあまりシャープであってはいけない。そんな風に読みました。 あと、詩の形が好きです。
1そうですねぇ、それはご想像にお任せします。ここで頷いてしまっても、後出しになりそうですから。しかし「浮き上がった影のような『わたくし』」という解釈は我が意を得たりというところでしょうか。 ありがとうございます。
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