溶けた瞳孔
瞬く宇宙の
外側を夢む
すべてがあるのに
ひとり
海が見たい
光がくる
切っ先を越えた
黒いいのち
岩に打たれ
散る水の群れ
その一粒に
あこがれて
ひやりとした肌
巻き付く細腕
存在は燃え
振動を止めかけた
血球が巡る
膝をついた
私の手を取り
目を細めるひと
行くところはもはやない
ここが果て
その息を
そのひとつを
知っているか
荒れた石
指の溝をそっと這わせて
青い光
わずかに映り
欠落した瞳が
さんさんと降り注ぐ
夜に浮かび上がる
玉砂利の
きしきしと
冷え固まった鼓動の
面影のあと
音のない眠り
凪いだ胸
薄桃色の欠片
虚に
ばらまかれて
砕かれた
あなたの下あご
白い蓋に
押しつぶされて
砂の丘をゆく
髪を掴む風が
足跡を消す
掌に数えた
結晶の
過去も知らない
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 894.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-03-16
コメント日時 2022-03-22
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:894.7
2024/11/21 22時24分21秒現在
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ごくシンプルに投票させていただきます。
1ありがとうございます。
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