別枠表示
はりぎをらす、はをりをやす、はがりはぬ。
まるで野生ポケモンが 出てくるかのような 乱数さよりも もっと複雑な青さで生まれ出る 僕に向かってくる現実は 僕の神である私が 「これをお食べなさい」 って優しく まるでマリア様のように 手渡してくる とびっきりのケーキのような 悲劇、苦役、 その他、呪いとの鼬遊戯 でも僕の神は私だから 彼女がくれた涙が 僕の喉を枯らす渇きへと導くことはない ◯は◯り◯ぎ◯を◯らす 僕は常に僕として 僕自身のコアを 熱く迸らせる パトスは常に 水を泳ぐ戦士のように 黄色い砂が 湿ったビッグバンを起こす 気高い木々は 再びその身を燃やし、太陽になる 霊能者は言う 「君は何にでもなれるよ。というか、もう既になってる。」 彼女は紫色が好き そういえば君が好きだったのは あの火と同じ朱赤だったね ◯は◯を◯り◯を◯やす 君が僕に言う 「恋しちゃったみたい」 僕は困る 君のことは好きだけど 身体がないから 抱き合えないんだ そうこれはまだ僕らが 高次元にいたころのはなし 君の神である俺 僕の神である私 伊邪那岐 伊邪那美 僕 君 天照 月詠 いくつかの魂が ふたつのホモサピエンスになる 素戔嗚が青い海で嵐を起こす 宇宙は今日も広がってるって ほら、誰かが言ってたじゃん 僕は僕の信じる僕の愛を信じる 君は君の信じる君の愛を信じる この解像度でもわかるだろう? ◯◯は◯がり◯は◯ぬ ◯は◯り◯ぎ◯を◯らす ◯は◯を◯り◯を◯やす ◯◯は◯がり◯は◯ぬ
はりぎをらす、はをりをやす、はがりはぬ。 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1923.5
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 3
作成日時 2022-03-16
コメント日時 2022-03-22
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
世界は偶然と必然で編まれていて、実はそこには無限に広がる私しかない。拡大し。また縮小する境界を取っ払った自己が描かれているように思う。あなたはきみ。きみはわたし。その区別も、本当はいらないのかもしれない。
1話が個人的なものからだんだんと大きな世界に広がっていて、それでいてやはり僕とわたし、僕と君、に終始しているのが面白いよみあじだったと思います。タイトルもユーモラスな粘菌の学名みたいで良かったです。
1この作品、読み出した当初は難解さのある現代詩かとおもっていたら、ポエジーだった。ポエジーがすごくある作品だと思う。
1コメントありがとう! 「知らなきゃいけない事はどうやら1と0の間」 って、藤原基央さんも歌ってますしね。
0ありがとうございます! 全てが個人的ですよ。 超然的なんです。 タイトルと、本文内の被っている箇所、かなり難解だろうなと思っています。 これはmagic spellであり、謎解きでもあるんですよね。
0ありがとう! この作品は難解であるし、解読のしがいもあれば、解読しようとすることで得られるものがあるように書いてあります。 ファイト! ポエジーとともにあらんことを…
0コメントありがとうございます! んー。 "まるで野生ポケモンが 出てくるかのような" なのか "まるではぐれメタルが あらわれるかのような" なのかで、この作品の意味は割と変わっちゃうんですよ。 少なくとも"卑しい共感"を呼ぶためにこの固有名詞を選択したわけではないです。 よろしくどうぞ。
0>「複雑な青さ」って人工的なものの影響を受けずにはいられない真っ直ぐさなのかななどと考えていました。 例えば、僕にとっては空はいつも複雑な青さを有しているように思います。 >三連目、人工物の現実で、人工物の水では「渇き」は癒えないと読みました。 僕に"私(神)"がくれるのは現実のみで、涙を流すのは僕なんです。 だから、私(神)は僕に間接的に涙をくれるわけです。 つまり「他者の涙で自らの渇きを癒すことはできない」と言っています。 >四連目の言葉やタイトル、本文あちこちに配置された暗号のような言葉たちは、作中わたしが抗うように作った言葉だと考えました。創造による対抗。 創造による対抗。 この作品に込めた感覚にかなり近い表現だと思います。 でも、僕なりにそれを言い換えるとこの詩の持つ意思は"創造による結託"かもしれない。 >本作は、作中わたしによる生き方の宣言と受け取りました。 YESと言わざるを得ません。 僕は自然の反対語が人工だとはあまり思わないのです。 ただ、この詩は自然あるいは宇宙に繋がる詩ですから、クヮン・アイ・ユウさんのその視点はとても鋭く、ぴったりこの詩のことを捉えてくださっていると感じます。 とても嬉しいです。 ありがとう。
2誤って空白のまま送信してしまいました。
1読んでくれてありがとうございます!笑
0