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皺の音
廻るレコードを見つめて ふと思った 私の身体を蝕む皺に記録された音は どんな音なのだろうか 綺麗な音は鳴らなそうだが 物音なのか 音楽なのか 鳴き声なのか 泣き声なのか 四季がない歴史の音 無風の音 その音に 一つ望みがあるとすれば コーヒーの香りであってくれ 椅子を引く音とかでもいいな
皺の音 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1249.4
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-01-30
コメント日時 2022-02-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
凝縮された短い言葉に力強さを感じました。とても好きな詩です。 これはあくまで、(まるで素人の)私ならばということなので、参考にする必要は全くないのですが、最後の一行をとってしまったらどうだろうかと思いました。 《その音に 一つ望みがあるとすれば コーヒーの香りであってくれ》 という言葉が刃物のようにシャープなので。
1>廻るレコードを見つめて >ふと思った 場面設定が、よくわからなかった。例えば、カフェなのか、自宅なのか、それとも、ほかのどこかなのか。 テーマを書きたいがために、基礎的な設定が、やや不完全な感がある。逆にそこをしっかりとできたならばら、読み手の想像力に、十分に訴えかける作品であろう。
1皴の音ですか。これまでの生きざまが刻まれて、四季が無い歴史の音ですか。無風の音でもある。コーヒーの香りで会ってくれと言う希望がこの詩に花を添えていると思いました。
1確かに締まりが良くなる感じがありますね。書いた時に付け足したくなった真意を自己批評して考えてみます。
0個人的には場所設定はどうでも良くて、廻るレコードだけが存在していれば成立すると考えています…自宅であってもカフェであっても、その磁場はこの詩を書いた時の自分には影響していなかった(知覚していなかった)ので場面設定をするかということすら考えませんでした。
0自分の音が、空っぽの音でしかないというむなしさ含みの気分をかきたてられている ようだと思いました。でも、椅子を引く音とか、コーヒーの香りとか、実際には 自分の音に願いと実質を持っている所が良い、と思います。一人で自分に向き合うと、 そんな感じの思いに駆られるのでしょうか。詩としては、そういう着眼点がある所 が、優れて印象に残りました。僕の頭に人物の持っている音が響きます。
1詩は皺をつくるようなものと中原中也が言っていた。 皺に記録された音、それが詩になると一読して思った。 コーヒーの香りがする詩、読んでみたいと思った。
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