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抽象名詞を覚えて
春にいつかの春を思い 秋にいつかの秋を思う 男はいつかの女を思い 女はいつかの男を思う 年中縦横に僕らは何かを思い出すことをやめない 得たもののこと 失ったもののこと 今本当に持っているもののこと 心の中で生まれたり死んだりを繰り返す 引き寄せて 引き寄せすぎて蒸発する物事 それほどにまで心は燃えたぎっている 「抽象名詞を覚えなさい」 と高校生の時、英語の先生が言った 大切なことだ、そしてそれを始める年頃だった 今でも僕らは抽象名詞を覚え続けている 思考を深いものにして、高等な解答を導き出すことができるように でも心に生起し近づいてきて消滅する物事には形と重さと日付がある それ自体は抽象的なものではない ただ感覚を惹起するのだ 抽象的なものとは、感性が受け取るものなのかもしれない 時間も空間も超えて、僕らは思いに沈む その機縁は、この身に触れたことのある事件であるにちがいない そんな事件が、僕らの感性に抽象的になって 訴えかけてこないということはない
抽象名詞を覚えて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1098.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-01-17
コメント日時 2022-02-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
え!これはいい作品だと思いますが。 ただ書き出しはクールすぎる。春・秋・男・女と来たらちょっと詰め込みすぎな気がする。 こういう並びを見て、もっと記号的なシンボルとして読めたらよかったのですが。 詩的には、生々しく書くか、開き直って抽象的に書くのが良いのかなあ。いやわかんないな。 >引き寄せて 引き寄せすぎて蒸発する物事 ここなんか、私の場合はこういうのを書きたくてポエム書いてるまでありますね。 >大切なことだ、そしてそれを始める年頃だった ふむ >思考を深いものにして、高等な解答を導き出すことができるように そうかなあ >そんな事件が、僕らの感性に抽象的になって >訴えかけてこないということはない いや、確かにそうかもしれない。。 なんていうんだろう、「だ・である」調の詩って久しぶりに読んだ気がします。 そういう作品って主観的には少ないんですよね。 私が最後まで読まないからですかね。 でもハマったとき、私はそういう詩のほうが好きなんですよね。
1お読み下さりありがとうございます。良い箇所もあるカモシレナイ詩に終わってしまったように自分で思います。冒頭や、 >思考を深いものにして、高等な解答を導き出すことができるように といった箇所は軽率だったと感じます。 文というものは何にせよ、全体がバランスをとっていないといけないものであることを改めて勉強した気がします。ありがとうございました。
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