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夏の夜
火がはじけ、はじけ、 パチパチとはぜ。 燃える色がゆらぐ 夜10時のキャンプファイヤー 熱くなった膝を パチパチとたたき 火照った頬で 「暑いねえ」と言う 真っ暗な森の中 いつもは話さないクラスメイトも 今夜は特別 明日帰ったら また話さないのだろうけど じりじりと暖かい 余韻は残るよね 火のハぜる音と ゆらぐ闇 上品で土っ気のある香りが 疲れた体を 優しくなでる あれ お母さんみたい 誰かが足を組み替えて カサッと乾いた枯れ葉がなった つられて森の梟がなく ゆったりとした炎の周りで みんなが一つのゆらぎとなり 流れとなり 同じ炎の界に溶け込んで 互いの心さえも 水滴と水滴が融合するように 一つの自然となった 火のはぜる音と ゆらぐ闇に もう一度 溶け合いたい あの時のみんなの温もりが ふと思い返されて 火のパチパチと笑うような 音がここに 聞こえるような 気がしています
夏の夜 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 909.9
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-09-17
コメント日時 2021-09-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
15歳様 はじめまして。 読んでいて、とてもあたたかい気持ちになれました。 自分も、そのキャンプファイヤーを一緒に囲んでいたかのように ... こんな夏の夜の、懐かしい思い出を、私も、もう一度振り返って探してみたくなりました!
1学生時代にやるキャンプファイヤーの空気感が よく詳細に描写されていると思います。 ところどころに素敵な表現があるのですが、 特に第7連の、火を中心にみんながひとつの自然となっていく様子が、 キャンプファイヤーの大きな火を見つめている時の、 どこか神聖な気持ちになるあの感情を思い起こさせてくれます。 ノスタルジックな感情があふれる、いい詩でした。
1わあ、ありがとうございます キャンプファイヤーの温もりをお裾分けできたようで嬉しいです
1第7連は表現するのが難しくて歯がゆくなりながら精一杯書きました そう、あの感情を懐かしく思うときはいつになっても神聖で、厳かな暖かみを感じます ちなみに、これは私の小学校の時の思い出です
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