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吸いこまれて
吸いこまれて 夢の中 夢はちっとも やさしくなくて 途方もないような 顔をして 海は黒くうねり 空は高笑い 飛行機が とんでもない 角度で飛んでいた 会いたい人に 会えた ほんの一瞬 あの日と あの人と あの場所が 不機嫌に 通りすぎた 心配するなと 心配の種が笑い ふやけた喜びに 包まれた 喜びは こんぐらかって 白けて 消えた 濁点を含んだ 音が 胸の奥で あわ立った 鈍い痛みを 感じながら 吸い出されて 鼓動が 思い出したように 響いた 今日が さあ!と とぼけた明るさを 見せていた
吸いこまれて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 800.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-10-01
コメント日時 2017-10-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
夏生さん、こんにちは。 >会いたい人に/会えた/ほんの一瞬 から受けた心の動揺を描く詩なのでしょうか。それが景物、或いは景物を表す言葉に転写されていくところは、「とぼけた明るさ」でやって来る今日に見合うさわやかさを感じました。誰しもありふれたただの愚痴の聞き手にはなりたくないはずです。 >濁点を含んだ/音が/胸の奥で/あわ立った ここが一番好き。文字と音と映像が互いにふくらみを持って伝わってきました。 逆に「途方もないような顔」とか「とんでもない角度」という表現は、僕も使いたくなるのですが、ちょっと立ち止まって考えた方がいいと思います。よほど回りを固めないと、街頭インタビューで何を聞かれても「すごいと思います」と答える人と同じになってしまいませんか?ここでは論理的思考を奪うほどの衝撃と心の空白を表すために採用した言葉だとは思いますが、何も衝撃を受けなくても対象の中身を程度だけで表したがる人が多いので、僕はどうも素直に読めません。
0Migikataさん 拙作にコメントくださり、ありがとうございます! 「途方もないような顔」「とんでもない角度」についてのご指摘、捉え方や表現の仕方について もう少し言葉を深められるように再考しようと思います。細部までお読みくださいまして、ありがとうございます。
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