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雪の子
雪の子 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2006.5
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 23
作成日時 2021-02-27
コメント日時 2021-03-13
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 8 | 8 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 7 | 7 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 4 | 4 |
総合ポイント | 23 | 23 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.6 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.4 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.8 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.8 | 0 |
総合 | 4.6 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
季節の変わり目にぴったりの詩ですね。冬の終わりは春の始まり「雪の子」が果たしてくれる役割に感謝しています。
0心地よい優れた表現がある詩で、息をのみました。
0冬の終わり、または春のはじまりの 素敵なファンタジーですね。 春のおとずれの軽快さのなかに 雪の子が姿を消すせつなさもまじって 1年のなかの ほんのわずかな季節にしかない郷愁を感じました。 短い詩行のなかに、 とても豊かなものを感じることができました。
0語り手は「雪の子」の存在を知っていて、冬の間、雪の降る日にはひそかに見守っていたのかもしれないですね。ぼくなんかは鈍感なのできっと気づかない。そういう、ぼくのような鈍感な人には気づかないような細かい気配や存在に目を向けることができる人なんだろうと思います。物心つく前の子どもみたいな感性をもってるのかな。春が嫌いってわけじゃないけど冬も好きだったのかもしれない。 だけど、季節の移り変わりの時には、不思議と感じ取れないものが感じ取れてしまうこともあるのも確かなことで、そうした交代劇を短い作品のなかで鮮明に描いているなあと思いました。 二連目の四行目の「あの」は「空」がいま現に見ているところの空なのか、そうでないのかで解釈が変わってくるように思いました。前者ならなくてもよいように思います。 また、末尾の「よ」についても第三連の最終行の「閉じていく」の「ていく」や他のE音及び「て」との響きあいを考えると、ぼくなら付けなかったと思いました。とはいえ連の文字数を考えると形としてはあった方が揃うので、どちらが妥当であるかは判断しがたいところであります。
0情景が浮かびました。
1この詩は帆場さんの詩の中で、金子みすゞなどの影響を受けた作品かと。 内容は可愛らしいしよく分かるのだけれど、リズムがよくないかな、と思いました。 口ずさみにくい。 >日陰に隠れていた >雪の子が見つかって >陽の下に散らされて とかのほうがリズムが良い気がする。もっと工夫できるんじゃないかな。 それから、 >きらきらきらきら のところがとてももったいないなあと。 ここは造語にしてもいいくらいの、この詩の盛り上がり場(?)だと思うので。 でも春らしい雰囲気が出ている、可愛らしい作品ですよね。 私も短いものを書きたいな。
1最後の行が 私には魅力的でした。 春とすれ違いに 小さな雪の子は 冬を閉じていく この作品自体は、私にとって 正直に申し上げて、聞いたことのある お話というだけのお話でした。幼児期を思い出し懐かしい気持ちになりました。けれど、「雪の子は 冬を閉じる」この箇所は なにやら 新鮮に響きました。こどものころに聞いた話とは なにかが違う。そう感じました。表現が大人っぽいのです。詩編全体と ここだけ トーンが違う気がします。 意味は もちろん解るのでする生涯を閉じるとか 人生の幕を閉じるという表現もありますし。個人的には 季節を 「閉じる」という表現に違和感に似た印象を持ちました。「冬を閉じる」という表現は、「夜の帳が下りる」という美しい表現に どこか似ているところもある気もします。違和感を感じたものの 魅力的な詩表現だとも思いました。
2るるりらさんと同じ違和感を感じました。冬を閉じるには、 あまりにかわいい雪の子で、また矛盾も感じます。やはり 冬を閉じるのは、日に日に強く暖かくなる陽光であり、雪 の子ではないような気がします。私には、例えば以下のよ うな展開のほうが、自然に感じられます。 だれもが春めくなかで ひそやかにひそやかに 春とすれ違いに 小さな雪の子は 去ってゆく そして 日に日に暖かく 早起きになった陽光が 静かに静かに 冬を閉じていく
0雪の子、というタイトルに惹かれます。雪だるま、雪の女王、雪の結晶、そんな当たり前の言葉のようで、何かとても切なくて儚い響きでした。
0季節の変わり目、まさにそうですね。変わり目だからこそ何かに気づきやすくなります。
0それはどうも。優れているかはわかりませんが、詩を書き始めた頃に書いてみたものです。
0ファンタジーというかメルヘンというか。どちらにしても現実との接地があってはじめて詩や作品になりますね。そういう意味ではこれなどは共感しやすい古典的な作品な気がします。
0季節の移り変わりの時には、不思議と感じ取れないものが感じ取れてしまうこともあるのも確かなこと どちらかと言うと変わり目にふと、発見したような感じですね。語り手は違う気もしますが。ご指摘のあの、は作中の今、と言うよりは雪の子が降ってくる前にいた場所、と時を含んでいます。 音、については全くその通りですね。つい、文字数で整えてしまうのは悪い癖な気がします。読み上げにくい。
0ありがとうございます。情景そのものを言葉だけで立ち上がらせたいと素直に書いてみた詩を書き始めた頃の作品です。今、みると拙いですが。
0散文でないのだからご指摘通りに読み上げたときの音のリズムを考えて一連目は改稿の余地がありますね。て、て、のEの音の方が切れもいい。きらきら、も安直 笑。 実はこの頃は金子みすゞを読んだことがなくて三好達治や白秋の童謡に影響されていたかと思います。僕の出発点がそれなので。 自然の景から立ち上がるものを素直に捉えて書いてみた作品で、そこに立ち返りたいというか。そんなことを最近は考えています。
0他のコメントにも書きましたが、この作品の書いている事自体は童謡であったりと何処かで聴いたものであるのは間違いないですね。 春とすれ違いに 小さな雪の子は 冬を閉じていく たぶん、これこそがこの詩におけるはじめの行、なんじゃないかとるるりらさんのコメントを読み思いました。永久不変の現象は世には殆どなくて一日の長さでさへ、27時間だった頃もあったそうですね。繰り返す四季でなく、一度きりの四季であり雪の子も空に還るけれど次に現れる冬と雪の子はまた違うのでしょうね。
0か弱い雪の子、ですが空に還るときそれは自然と一体になり自ずと閉じていくのだと思います。そういう意味ではStさんの言われるように陽光でもいいのですが、みつかり散らされた雪の子は閉じざるを得ないとも言えます。
0当時、雪のひとひら、という作品を読んでいたように思います。そこからの発想だったのかな?記憶が曖昧ですが。自分でも印象深い作品なのは雪の子、という名前のおかげかもしれません。ゆきん子、という妖怪がいた気もしますが。
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