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波の花
ピーコックの羽根をもぎ取って、 蜃気楼には煤けた独りよがりを。 百目蝋燭が肯定するのは ヒューマノイドの未来、進化論。 荒城の月に口付けた心臓だけ、 漠然とした羽毛布団に埋められる。 貴方の恒星は蓄光、それとも、 ノイズだらけの野趣で廻るの? 缶コーヒーに癌が見つかったとき 意味の無い英語の歌詞が踊って、 クラッカーを粉々に砕いていった。 乾燥機の人生観より幸せそうだったね 魚道に感熱紙の軟弱を示すより 廃油で咲く向日葵に食べられたほうが 幾らか、マシになる。 艨艟の傷と照合して、あわよくば、 左手の神経と同期させて欲しい。 壁掛け時計が冒涜するシナリオの上で 猫撫で声にプラスチックを混入させた。 記憶喪失に悩む十字架は 抱き寄せて、心中の看取り役に。 くたびれた柄シャツには、 ガラスインクでSOSを書き殴ろう。 反抗声明は夕刊への追撃に備えておく 修正液で胃壁を溶かしても 扁桃腺は、過去に囚われていて、 海月の麻痺毒がノクターンを鳴らした。 パソコンの装飾品に、 希望を孕ませた女の顔を歪めたい。 地団駄を踏んだ蛙の解剖で 羞恥心なんか、 欠片も要らなかったように。 灰汁だらけの心が、肩で息をする。 吐瀉物の腕を離せやしない嫁入り娘が デコルテを着なくなった月曜日。 配合に偽りを含めたのは誰だと、大騒ぎ。 癇癪を起こした狐は人攫いに出ましたとさ
波の花 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1333.3
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2020-12-06
コメント日時 2020-12-13
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
コメントありがとうございます。 中途半端な感触。 私にはそれが生きている価値のようにみえて仕方がないのです。 シュルレアリスム、と仰いましたが、これは私の記憶の断片からなるものでした。そのような形に映る、というのは新たな発見になりました。 改めて御礼申し上げます。
1非常に興味のある詩でした。 優しさも有りますし、意味はちゃんと分かりませんがとても楽しく書かれていらっしゃる事が伝わりました。
1コメントありがとうございます。 別の方へのご返信でも書いたことになりますが、この作品は私の記憶の断片からなるものでした。 この詩を書いた日はとても明滅の激しい日で、腹足類になったかと思えば紅色植物にでもなってしまったかのような、曖昧な表現で申し訳ありませんが、それはもう欲張りな喜劇のようでした。 興味を持って頂きとても嬉しく思います。 改めて御礼申し上げます。
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