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若狐のための
冬がくる。遊び疲れた狐たちの雪まつりが盛大な火遊び。白き建造物群。雄々しい焚き火に飛び込む、語り部としての若狐たち。 灰は、雪に似ているが、命が軽くなる。そんなことは妄言だが、狐は話さない。そんなことは当たり前だから、妄言だ。そうあなたは雪みたいに真面目な顔で話している。 きっと…失われる前に失うことが美しいと思える日々がある。ないかもしれないけど、あるだろう。あるだろうか。あってほしい。それは、若狐たちの言葉なき共同幻想。 僕たちが、美という概念を知っているわけもなく、揺らめく炎だけに霊がまとわりついている。火と精霊が踊っている。それなのに黙って瞑想して深い身体性を思考している。 その、 火花がきれい。 火がきれい。 花がきらい。 ハナガス…ヒバナガ、、 キレ、ラ、、イ、ら、、--ァ??ァ...??ァ…::: ーーー人類が言葉を忘れ、狐たちが言葉を獲得した。その、ついに雪が溶けたころ、その感傷的な魂がわたしたちの地に定住しました。 その時、通りすがりの健やかな春が、歌を歌うだろう…白き尻尾の若狐たちのための。
若狐のための ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1490.8
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2020-12-03
コメント日時 2020-12-13
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
物語詩といった感じでしょうか。 雪みたいな真面目な顔という表現が印象的でした。
1たしかに物語詩みたいな感じになったと思います。 雪国出身なので、雪の中で過ごした記憶が関係している気がします。 雪みたいな真面目な顔、というのも自分自身「おっ」となった言葉でした。 読んでいただいてありがとうございました。
0産声を読んで、本作を読んで、それからちょっと気になって過去作品の酩酊と雨粒を読みました。それからもう一回、産声を読んだんですが、なんとなく、私の好みとしては本作がいいなと思いコメント書いております。酩酊と雨粒は韻が心地よかったです。今作が一番引っかかってきました。その、ルミナスラインを具体的に言えないんですが。正直言いますと、一読して引っかかってくるものがないと私はコメントするのを止めてしまう性質な読者でして、その引っかかっりにについても、詩作品として上手だとか、そういうことでもなかったりします。私的な自分の中でのコードがあったりします。極私的なものですが、そのコードを詩人と呼んでもいいようなものです。その詩人のコードを叩くなにかが、、、作者さんにはあるような。そのなにかを探して過去作品も読んでみました。今作にそのなにかが一番出ているような。 違う評をすれば、かなり際立つオリジナルが書ける作者さんのように、一読者として思った次第です。
1他の自作までみんな読んでいただいてとても嬉しいです。ありがとうございます。 「そのコードを詩人と呼んでもいいようなものです」 コードの例え、興味深く読ませていただきました。私は詩作の歴がまだまだ短いので、そのまだ全然わからないコードや、コードを刺激するなにかを探している気がします。 言葉にできないなにかが人生にとても多くて、他に写真など言葉以外の創作もしているのですが、言葉なら網になり得るのは詩なのかなあと思って書いている気がします。 「若狐のための」は個人的にはあんまり捻くれずに素で書いた感じがしているので、もしかしたらなにかがいたのかもしれません。 オリジナルなコードや、コードに対する感受性を探せたらいいなあと思いました。読んでいただきありがとうございました。
0狐たちは何を話すのだろうか!
0狐たちがなにを話すのか、そういえば想像しませんでした。なにを話すのでしょうか? お読みいただきありがとうございました。
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