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部屋の海
海に屁が充満すると 雪が降って来て 海の声が聞こえる マグカップのコーヒーが 飲み頃の温度で ピアノを弾きたくなった 台所では毒を抜かれたフグが 不敵な笑みで死ぬ前の視線を こっちに向けていると思った ピアノはアイダホから調達した アイダホには死期の迫った人が居るのだ トレードには月の光が少々に トカゲの死体、それにゴブリンの鼻糞だけだったのだが ピアノとトレード出来て 私はビーチへと出かけた 浜辺で見つけたクノプスを 遠くへ投げてゴブリンとケルト人を思った (ピアノは部屋の海に沈めて・・・)
部屋の海 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1431.7
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 4
作成日時 2020-11-04
コメント日時 2020-11-25
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
不思議な海辺。海のモチーフ。汚くて雑多な生命の住処。ただ美しいと語られる海の印象を生々しく塗り替えている。 とは言え、それはリアルではなく、現実感のないモチーフが組み合わされる。 この海は、生命の生まれる場所だけではなく、空想が生まれる場所なのだ。 そこから、自分の部屋にお気に入りの空想を持ってきて調理し、詩をこしらえた。独特なチョイスに筆者の個性を感じる。
1この詩行の海に沈むものは Tom Waits の「自室の海」でかなでられる "Picture in a Frame" https://www.youtube.com/watch?v=RO-MpoBL7CA であると感じます。 部屋の海は潮の匂いがしない。 コーヒーとウィスキとタバコの匂いしかしない海だ。
1ピアノとか海とか部屋とか、月の光も雪も、とっても美しいメタファーを散りばめておきながら、そこに屁とか鼻くそとかを放り込んでくるところが憎いですね。
0大塚拓海さんコメントを有難う御座います。そうですね、生命の濫觴とも言われる海と言う観点では常識的すぎるし、内容がたくさん含まれすぎているため、焦点が定まらない。しかし詩的韜晦ではないのですが、大胆に海を空想の濫觴と考えれば迷いが去るような気がします。自らの選択が詩を隘路に追い込むかむしろイメージを拡大するかと言った葛藤、フォーク(分岐点)もあったと思います。
0鈴木夜道さんコメントを有難う御座います。自室の海を早速聞いてみました。ああ、コーヒーとたばこですか。ウィスキーはちょっとイメージが湧かないのですが、コーヒーとたばこと言われると、どんな海かが定まるような気がします。
0抽象と具象の狭間を行き来するような感覚を覚えた。
1うるりひとさんコメントを有難う御座います。屁とか鼻糞は異化効果を考えたのですが、月の光や雪は俳句の季語まで視野に入れて、イメージに色どりを添えて見ました。あまり直接は反映して居ないかもしれませんが、イメージに寄与しているとは思います。
1狂詩人さんコメントを有難う御座います。抽象と具象の狭間ですか。そうですね、そう言う配分はトータルで、詩の効果に影響を与える様な気がします。さらに行き来など動の側面が生じると、難しいですが、トータルで躍動する詩が現出するような、そんな感じがします。
0海に屁が充満と読んで笑いました。
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