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Kitty's lullaby/Daybreak
侵食される 日々の階層 またひとつ押し潰されて 弾き出された カベルネの香り 黒く弾けて 残す傷痕 また明日 不安も弾けて消えればいいのに 寝そべる体 陽が差すまでおやすみ ・・・・・・ 諦めと諦めと離脱と喪失 できることできないこと思ったよりできないこと 失望に疲れた絶望に疲れた希望にも疲れた 先々必要なもの遅々として訥々と 絡め取り行き止まり立ち塞がり 「明日が来なければいいのに」 昨日も言ってた今日のこと ・・・・・・ 少しの間目をつぶって 開いても変わらない 頼りない呼吸が 憂鬱を蔓延らせる そしてまた夜、夜、夜 朝が来る前に 鐘の音が鳴る前に 心臓の音を確かめていたい 生きていたい おやすみと言いたい お膳立てが整って 深くて浅いところに行く 浮かび上がるときには 全て忘れている 泡沫の夢を見る ・・・・・・ 朝が来る 地平を 恨めしげに一瞥する 渇いた 地面には 影と陰が蔓延る 風に 孕むのは 砂の香りと微かな光 手に 取れない あっけらかんな朝が来る ・・・・・・ 明日は休み? まだ眠れないなら 休みになるように祈って 夢を見に行くの 七日巡って また旅に出るから 地図とビスケットを持って あとお水とね 日が差したら発つから 少し歩いたら 馬を借りよう 今日はおやすみ 目が覚めた? 今日は何日かわかる? わからない? ならそれでいいよ 水を一口含んだ ・・・・・・ 何も生み出せなかった今日を 夜が少しずつ塗り潰していく 眠りにつかないといけない 時計を見る 時間が進む 時間だけが進んでいる 生産性向上 と 不安を再生産していく その心は 開いたままのノートを置いて 目を閉じる 無に帰る ・・・・・・ 朝日が昇る 朝日が昇る あなたにはどう見える? 希望の光? 平等な絶望? 始まりが何を意味するのか 歩いた先に何があるのか 今ここから 今ここから 朝日が昇る 光が見える? 暗闇の終わりに 歩いていく 歩いていく 何度今日の希望に裏切られても 絶望が夜を染め上げても 朝日が昇る また
Kitty's lullaby/Daybreak ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1608.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 4
作成日時 2020-11-02
コメント日時 2020-12-13
項目 | 全期間(2024/12/31現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ものすごい詩情ですね。そしてありがたみさえ感じます。今、私は全然書けない状態にあるので、詩ってこういうように書くのかと、見失っていたものを読ませていただいた感じがしました。 ちょっと長いので印刷して読んでいるのですが、どこに目をやっても希望というか勇気というか、そういうものをもらえます。こういう効果をもたらす、あるいは狙う詩文というのは、ありふれているかもしれませんが、この作品はどこか違うと感じています。
0yasu.naさん コメントありがとうございます。 あまりにも褒められすぎて背中がむず痒くなりました。この作品は、寝る前にTwitterに投げていたツイートをいくつか選んでまとめたものでして、まあ自分への励ましみたいなものです。わざわざ印刷までしていただいて、嬉し恥ずかし、です。
0見当違いならごめんなさいね。 他人は平凡そうに見えてもそれぞれが使命を抱えて生きていて そこに獅子の様に気高く社会に向かっている人もいるでしょうが どうなるかも分からない明日が怖くて子猫みたいになっている人もいるのです。 私も背ばかり伸びましたが心と言うのは全然で 大きくよりも小さく、縮まろうとしています。 この詩はそんな子猫さん(私は子猫か分からんけど)みたいな人に対して題名の通り 子守歌になると思います。 とても温かい優しさに包まれているなと思いました。 個人的な願望ですが、どうかこの様な詩を書ける心を持ち続けて欲しいです。 ちょっと生活が落ち着かないので、就寝前に読ませて頂きますね。
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