個人的な体験から
いらないものは 削ぎ落として
すべすべした 棒だけ残って
みんなで楽しい オナニーパーティーだ!
その横で 僕 死んでる
無数のあるあるが 僕を殺す
毎日 いつどきも 母親に謝らずにはいられなかった
家族と運命共同体の あの一ヶ月は
母親に 死ね って言った時の へその高鳴りは
アリゾナの荒野の コヨーテの吠え声は
細かく切り刻んで まとめて腹に溜め込むのです
それ、結局人と共有しても成仏しきらないから調理して自分で食ってるだけなんだけど
(んま、愛着そのものも 多々混じってるけどネ)
(写真を送信しました)
おいし!(涙)
○○:笑笑
■■:(スタンプを送信しました)
△△:スクショインスタあげたぞー
x:そういう時期ありがちよなwwwww
ひたすら道を歩んでも
残るは「ぼくとあなた」ただそれだけです
だから僕は僕についてだけ語ることにしようかな。僕とあなたの関係性の中でしか生まれないもの、光るもの。それって、あるある、か、それな、か、わかる、か、etc。僕は僕という絶対性の中で眠っていたい、よりかかりたい、ハグしてたい。私だったらキスするな、とか言ってるあなたは僕ではないので、あなたでいてください。無理にシチュエーションを共有しようとしないでください。それは、あなたが実際に、あなたではない部分の中で、「あなた」という絶対性にキスしているのと同じだから。途中までは確実に、いらない部位を剥ぎ取って、シチュエーションを食んで、「わかるわ、そのキモチ!」なんて、それ言いたいだけじゃん、って僕は思う。反論はコミュニケーションを生み、選択肢としての沈黙も、ある種のドラマを生み出すので、僕はこうして語ります。が、僕にとってのディズ○ーランドは、自分という絶対性です。夢なんです。幻想なんです。だけど、その幻想の中で、まどろんでいたい。持続する幻想、それを支える饒舌だ、と僕は思った。「私はすりきれかかっていて、接着剤が風化して粘着力を失い、ちょっと指でついただけでたちまち無数の破片となって散乱してしまうように感じられてならない。」これ、開高健の文。でも、たしかに僕。無数の破片を作るヒビ、あなたのことですよ。見ることを通して、僕は僕から抜け出し、あなたとなる。しかし同時に、僕という絶対性の幻想も、結局は他者である。僕は、あなたの背後に伸びている光の路に目を焼かれている。経験、過去、記憶、人生、紆余曲折、蓄積、関係性、イマージュ、折り合い、どの言葉でも措定しきれず、文脈の間に浮き上がるのは、甲子園球場の土のようなもの。僕の背後にもあるはずだけれど、それはあなたに見えていますか?僕の背後に連なる光のうねりにあなたは、絶えず目を焼かれていますか。
(ある、ある!)
あるある、なんて言えないよう、あなたの口に釘を打ちたいし、自分の口にもそうしたい。僕は僕であるために、個人的な体験をどこまでも個人的なものにしたい。レトリック、ポエジー、腐る形容詞、構築による脱構築。余分をひたすらに語り、そびえたたせたい。その余分がきっと、持続する幻想。他人や自らが削ぎ落とし切れないほど、その脂肪を肥し、語る。
あなたの光の路が『僕の』と交差した時、それは星座となるか、消滅となるか。知らない。
(ある、ある!)
あらゆる人に 「僕」 を撒き散らす
僕は 「あらゆる人」 を自我の布地に染み込ます
あなたたちは 無数の「僕」となり
僕は 唯一の「あなた」となる
この、ばあかやろー、なんだかんだ好きだよっ。
↑このフレーズを記号で例えるなら、句点「。」かな!
。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1326.7
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-10-01
コメント日時 2020-10-11
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 20時42分30秒現在
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何故縦書きなのだろう、という疑問が最初に湧いてきます。「www」等を含め、本作は横書きが相応しいと思われる単語やネットスラングが出てくるにも関わらず、縦書きにしてフォルムを崩したところが不思議です。狙ったものなのか。 なんか、色んな要素を詰め込みすぎているように思います。例えばディズニーランドの1箇所が伏字になっている表現なんかも、これだけで1本書けそうですし、オナニーパーティだけでも30本は書ける気がします。 最後、本文(と明示されてはないですが、私はそう読みました)を集約する言葉として「。」で締められています。それなら、「。」で締められるように本文、特に主人公の一人語りを薄く冗長にしてしまった方が効果的に思います。 総じて素材のどれもこれもが個性を持ちすぎていて、上手く調理されていない印象です。
2ふじりゅうさん、コメントありがとうございます。縦書きにしたのは、ほぼ何も考えずに、縦書きという形式を使って詩っぽくしようというような軽率な考えでした。縦書き、横書き、他の詩の形式を採用する場合もっと意識的になるべきでした。また、詩の中につめこんだ要素がうまく機能しきらない構成という指摘は、その通りだと思います。何度か推敲もしましたが、一つ一つのキーワードがもたらす効果に対しての考えが及んでいなかったことに気がつきました。粗雑で感情的な言葉を適当に放り込んだ、おもちゃ箱みたいな詩になってしまいましたが、この詩で取り扱った要素や言葉の一つ一つにもっとフォーカスを当て、これからの詩作の中で吟味したいと思います。とても参考になるご指摘をありがとうございました。
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