ある夏の道すがら - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

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衝撃を受けました

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ある夏の道すがら    

国道沿いの売地の手前のあたり 睡眠薬のビンが落ちていた それを横目に歩いただけで 私が悲しむ理由はないが 確かにあったそこの建屋の玄関あたり 睡眠薬のビンが落ちていた 何の施設だったのかも思い出さないで 私が振り返る理由もないが どうして歩調は乱れるか ミミズが干からびているその先の そっと踏み込む地面の色を いちいち慈しんでいられるものか? 誰かが踏みそびれた影がそこにはあって それを私が無慈悲に掻き消したとして この世の何が変わるというのか 何にも理由はないくせに どうして歩調が乱れるか 私自身の踏みそびれてきた憧憬の その影すら通り過ぎたままに生きていて 惜しむ心すら薄れているのに 何ということもないという 思いも出さない売地にひとつ 睡眠薬のビンが落ちている 歩調を正して歩くだけ 情景をひとつ消して行くだけなのだ



ある夏の道すがら ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1724.4
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 2

作成日時 2020-08-22
コメント日時 2020-08-29
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性10
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧10
音韻00
構成00
総合ポイント20
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合22
閲覧指数:1724.4
2024/11/21 22時36分34秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ある夏の道すがら コメントセクション

コメント数(6)
五木 國重
作品へ
(2020-08-23)

歩調を正しくして歩くだけ、情景を一つ消していくだけ、この二行に心引かれました。何とも言い難いこの二行が夏のことだというのも相まって深くなっていると思いました。

0
渡辺八畳
作品へ
(2020-08-23)

「国道」「売地」「睡眠薬」この単語三つはとても示唆的で、詩の情報量をもりもり増やしてくれている

0
白萩アキラ
五木 國重さんへ
(2020-08-26)

コメントありがとうございます。 少しでも心を動かしてもらえたのなら、書いて良かったと思えます。

0
白萩アキラ
渡辺八畳さんへ
(2020-08-26)

コメントありがとうございます。 これ実際に見たんですよね。「国道沿い」の「売地」に「空きビン」が落ちているのを。 睡眠薬のビンかまでは分かりませんでしたが、おそらく何かの薬のビンでした。 シチュエーションとして殆ど実話を書いて、その時の自分の心境を誰かに追体験させたかったのかもしれない、と改めて自分の投稿の動機について考えています。 おっしゃる通り結果的には示唆的になり、詩を助けてくれていますね。

0
雨野小夜美
雨野小夜美
作品へ
(2020-08-27)

はじめまして。雨野小夜美という者です。 この詩は、拝見してさっそくドキドキしました。睡眠薬のビンという設定に、思わず読み進めたくなるところがあります。

0
白萩アキラ
雨野小夜美さんへ
(2020-08-29)

コメントありがとうございます。 やはり睡眠薬という単語は強かったですね。 導入で感じてもらえたドキドキを、詩の最後まで持続させることが出来たなら良いな、と思ったのですが、その点自分で読み返してみても余り自信はないです。

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投稿作品数: 2