脳味噌に詰まった香菜、きっと食える、お大事にどうぞ
机上の足音、紙をぶちまけて踊る狂った隣人、いつかの幻
喝采がまた幅を利かせて、熱気と歓喜、束の間の正気
さよならとさよならの間にある白い結晶
また誰かが言っていた
「ここは早いうちに鉄球が舞い込む」
利権に巻き込まれた安価な街
また誰もが知っていた
「ここは幻で成り立つ街」
九十五年の自治、四千年の無法地帯、どちらがましだろう
東洋にそびえ立つ束の間の理想、飲み込む魔窟、残華の砲台
さよならと怯えさよならに帰る、聞こえない遠くに帰る、香しい港
有象無象と人民人家が織り成す混沌の城
また誰かが教える
「蕾が開く前にさようなら」
飛地の合法街
また誰もが離れらない
「お大事にどうぞ」
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 1143.1
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-08-18
コメント日時 2020-08-21
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1143.1
2024/12/04 03時02分31秒現在
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感想ありがとうございます。そして読んでくださってありがとうございます。 そうですね、一定再見と同じ街を詠っておりますので似かよる部分はあります。やはりあの街には酒と煙草が合いますので、そのような発言をするに至った次第です。 あの街は、国は、はたしてどのように捉えても香しいのです。ホンコンという音も。ツァイツェンの言葉も。 言いたいことは山ほどございます。しかし全てを言ってしまえばそれは言葉の中でしか生きられない街となりましょう。言外に含まれることは誰が何をどのように想像してもいいのです。で、あればこの詠の中の街は、ホンコンにはないかもしれず、あるかもしれない。 不確かさ、幻を麻薬のように感じていただければ幸いです。
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