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距離とウェーブ
もう向かいの歩道へは渡らない 手を振る あるいは示すだけで 隠し持っていた指先を開けば すこやかな分岐が生まれるようだ 切り離したルートは今でも 乾いた土地の 無人の駅から走り出す 乾いたひとりひとりの人を待ってるのか 取りまく時間と距離は日に日に追いつけなくなる だから今まで捕まえなかったものは これからもそのままなんだと打ち明けるのは とても難しくなってしまった 距離って実は距離の顔をしていない 距離と呼ばれないものこそ本当の距離らしいって だからいくら離れていても それは近くにあるのと同じなんだって 分かるでしょ 取り沙汰されないけどたしかにそれは本当なんだって そう考えたら 皆が集まってるみたいで ちょっとやわらかくなるでしょ でもそれだけで 塊の外にいる人については 分からないから黙ってしまうでしょ みんなが公園の砂場に沈むことについて なんとなくぼくはばたついてみたけれど 抵抗はそれ自体、勝つことがないことによって あくまで抵抗でしかないから 数ある震えのひとつに過ぎないと なんとなく多数決で決まってしまった 今もぼくの抵抗は水平線の向こうで膨らんでいるらしい
距離とウェーブ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1282.6
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-08-11
コメント日時 2020-08-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文