別枠表示
連れて
自分の意思がホウキに化けて 牙が冷えて来た 牙でホウキを操作する無茶な試みに 連絡帳が凍り出す 連絡帳が朝のお茶をにがくする ベランダの鳩の糞を ホウキで掃くと 連絡帳が腐り出す 漢字ドリル帳が飛行機となり 大空を旋回し出す 私は草取りに出かける ホウキは家に置いて 石崎君だけを連れて
連れて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1871.0
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 13
作成日時 2020-07-31
コメント日時 2020-08-09
項目 | 全期間(2024/12/31現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 13 | 13 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 4.3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「牙が冷えて来た」という表現がとても好きです
1石崎くんは亡くなってるのかな。 それとも何かの道具に石崎くんっていう名前を付けてるのかな。
0なんで?と考えながらも読み終えて石崎君だけを連れて、でふっ、と現実に着地したようになりました。でも、そうしてから今度は書かれている事の意味を勝手に解釈したくなってしまったので、一旦、作品を閉じてまた時間を置いて読んでみようと思います。自分にはこういう作品は書けないにぁ、と毎度、嫉妬します 笑。頭硬いからなぁ。
0一見すると、ファンタジーっぽいのですが、私は肝が冷えたというか、肝が冷える瞬間を思い出しました。 > 牙でホウキを操作する無茶な試みに > 連絡帳が凍り出す なにか、恐ろしいことがこの連絡帳には書いてありそうで……。 「ホウキ」がカタカナなのも、勝手に深読みしちゃいます。 ホウキを置いて石崎君を連れていくところも。 連絡帳、漢字ドリルがとても身近なものなので、自身の生活と重ねて、妙にハラハラしてしまいました。
0kuraguraさんコメントを有難う御座います。自分の意思の事を牙が冷えて行くと比喩的に表現したのだと今では思います。中国語では歯医者の事を牙医と言う事も潜在的に反映して居るのかもしれません。
0ぱうら@ PAULA0125 さんコメントを有難う御座います。石崎君は如何様にも解釈できるように置いてみました。なので、亡くなって居ると言う解釈もありだと思いますし、これまでのこの詩の流れからその様なイメージが湧出したのかもしれません。ホウキと言う単語は頻出させたのですが、石崎イコールホウキではないと思います。勿論何らかの道具の名前と言うニュアンスでもありませんでした。
0帆場 蔵人@⚰さんコメントを有難う御座います。石崎君は隠し味だったと思います。なので、「連れて」と言うタイトルにしたのだと思います。天空の城のラピュタの君を連れてが有名ですが、この詩ではあまり参考にしませんでした。
0沙一さんコメントを有難う御座います。魔女や、魔法使いでは普通にホウキが出て来るのですが、言われれば、この詩の詩作当時は忘れて居たなあと思い出しました。そうですね、日常と空想の融合を出来得る限り、ドライに詩にしてみようと言う試みだった思います、この詩は。魔女や魔法使いはちょっとは出した方がよかったのかもしれません。
0杜 琴乃さんコメントを有難う御座います。引用箇所ですが、もしかしたら、ゲームセンターあらしのあの前歯でゲームのスティックを操作する姿が念頭にあったのかもしれません。連絡帳に書いてある内容はあえて開示しませんでした。開示しない事による効果を狙ってみました。ホウキのカタカナ表示は帚木、箒みたいな植物のははきぎ、ほうきの漢字の紛らわしさに配慮したつもりでした。確かに石崎君だけを連れてと言う箇所は不穏だったのかもしれませんが、雰囲気を狙ってみました。連絡帳、漢字ドリルと言うアイテムは、確かに日常性が高く、そう言った観点からも雰囲気が出ると思いました。
0今日は。エイクピアさん。パソコンが苦手でやっとコメントの読み方がわかるようになりました。「気分の風通し」にコメント有り難うございました。 「連れて」、ユニークな表現ですね。とても面白いと思いました。なんとなく「季語」と言う表現をなさったことが作品の中に感じられ、季節の移り変わりを大切になさる方なんだなと思いました。御挨拶が遅れて申し訳ありません。これからもよろしくお願いいたします。
0楽しく拝読いたしました。それぞれの要素が絡み合っているように見え、読み解こうとすると、数的処理の問題に取り組んでいる時の自分が出てきてしまい、これは違うと思い、雰囲気を楽しませていただきました。いらないものや重たいものが離れて行って身軽になってゆくような感覚、開放感を覚えました。
0戸ケ崎朝子さんコメントを有難う御座います。そうですね、冷えて来るとか凍り出すなどは端的に季語的な表現かもしれませんが、季節感、季語感は結構内包させると言うか、意識して詩作はしています。連れてと言うのは詩に出て来る単語を意識して居たのかもしれません。
0白川 山雨人さんコメントを有難う御座います。数的な処理や解放感ですか。そうですね、自分でも解放感と言うのか、現実のくびきから脱したくてこれを書いたのかもしれません。詩作上は空想感が解放されますが、リアルな物との距離を考え、感じて、程良い距離をと思い詩作しました。石崎君は空気のような感じ、そんなつもりが有ったのかもしれません。
1