「雨雲を思うさま吹き飛ばして
(得られた景色を僕にも見せてよ
長過ぎる肯定までの道のり
長過ぎるその先
(...Frightened wizards said,)
そうやって、
彼女が転生の祝詞を仕上げて出て行ってから
キャラメイクは概ねSTRガン振りになった
種族はエルフ
瞳の色は深緋で固定
特にそこに意味はないって悟られぬように
「貴方たちがついてこようとしないからだ、よ。」
【ハロー。
ハロー。
ハ、ハ、ハ、ハ、ハローー。】
(理解の果ての果てでスカートを蹴り上げている、
(それはお前のものじゃないと諭す、
(粗雑極まる正当化のメソッドに慎み深い一撃を。
(貴方がたの理論武装よりは継ぎ接ぎ少ないのは確かだね。
……結局いつだって、こいつらにトドメを刺すのはあたし。
さぁ、
掃き出してしまいましょう
救いと嘯き大勢が残していった
唯一のプロトコル、とやらの顛末を
(結局あたしからぶっこ抜いただけだったね、
(ステータスがリアルと連動してること、
常識になってくれればいいのに。
説明されたところで
彼等は言い訳探しに終始するのはわかっているけれど
「試すか?どっちが先にロストするか、
「交わらぬ世界にいつまでも夢を見た、老いた輩の後始末、
「だからこそ、この特異点は彼等の誰にも見抜けない。そう、誰にも、
「バイバイ、回復魔法。
「バイバイ、補助魔法。
「バイバイ、空間魔法。
「リンクの途切れた朝と夜を幾千繰り返してその心から錨を降ろす、
「試すか?どっちが先にロストするか。
……なんて、もう分かりきってるのにね。
次は、次があるなら
運ばれてくる生贄をひたすら生き返らせる
娼婦でありたい、と、
(ね、だからさ、
的になれよ。あたしの。
((的にしてよ。貴女の。
作品データ
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作成日時 2020-07-11
コメント日時 2020-07-15
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/31現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 4 | 4 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 4 | 4 |
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2024/12/31 02時47分34秒現在
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沙一さんコメントありがとうございます。 私自身はファンタジー世界への転生という空想はわりと肯定的に捉えてる節があるんですね。それこそなろう系小説が続々メディアミックスされる時世ですし。自身の存在が形を変えて複数の世界線に存在できるって特にマイナス要素はないと感じてまして。極論「分人」って概念の延長線上に置いてもいいんじゃないかとか考えてます。 ラストの「的になれよ。」のくだりに対する考察は非常に鋭いなと感じました。私書いてる最中は全く意識してなかったんですが、攻撃魔法だけ残して他をバイバイしてたんですね、これ。まぁ無頼というか、賢く立ち回ることを知らない作中主体だなぁなどと、作者ながら他人事のように感慨を抱く次第です。
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