微かに薫る methamphetamine と alcohol
刺青の腕が指し示す黒い楼閣の鮮やかな睥睨
吊るされた屍までもが嗤い出す
一過性の罪悪に無機質な夜を一度だけ預け
また餓鬼の明日に喰われる為の細やかな儀礼
逃した鉄塊の尾を引く光芒が大脳を切り裂き
私は静止した時間を糧に absinthe を呷る
これは小さな魔法 月だけが視ていた
連れて行かれる 振り向けば きっとそうね
まだ幼心の 現世は夢 夜の夢こそ真
舞踊が脊髄を麻痺させる迄の須臾の間に見晴らす
午前零時の通奏低音が顕現させる天使の利き手
子宮から這い出す歓呼の聲が咽喉から響き
屠殺を待つ驢馬に似た愛嬌で兎の穴へ落下を続ける
口に含んだソレは象嵌を求め
ねえ 私 綺麗?
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 1561.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-06-21
コメント日時 2020-07-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1561.7
2024/11/21 20時49分03秒現在
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最後の行に印象が収束しているように見受けられますが、比喩の布石が見つけづらいように感じられます。装飾的な文体は個人的には好きです。
1とても面白く読ませていただきました。幾つか質問等がありまして、コメントさせていただきます。 ①「一過性の罪悪に無機質な夜を一度だけ預け」なのですが、全体的な詩句としてはとても有機的な表現で構成されている気がして、「無機質」という言葉が少し場違いな感じを個人的には受けました。 ②「逃した鉄塊の尾を引く光芒が大脳を切り裂き」の意味が私には分からなかったです。何か、遊郭等にまつわるイメージなのか、魔界にまつわるイメージなのか、もし、由縁があったら教えて欲しいです! ③「連れて行かれる 振り向けば きっとそうね/まだ幼心の 現世は夢 夜の夢こそ真」の部分は幼いころに売り飛ばされた人物の話かと邪推しました。この少女なのか少年なのか分かりませんが、このイメージが他のどの部分と関連しているのか、教えていただけるとありがたいです。この少年少女が大人になってからの話という意味なのか、魔界の中の一風景として描いているのか、判断がつきかねたというところです。 ④「午前零時の通奏低音が顕現させる天使の利き手」のところで、素朴な質問なのですが、「天使の利き手」は左なのでしょうか右なのでしょうか??非常に個人的に気になったというところです。(これはあれなのでしょうか、女を買いに来ている男の利き手もしくは女の方の利き手という意味だったりしますか) ⑤「屠殺を待つ驢馬に似た愛嬌で兎の穴へ落下を続ける」という部分で、これも素朴な質問になってしまうのですが、「兎の穴」というのは不思議の国のアリス的イメージということであってますか??個人的に気になりました。 長くなってすみません。このような、難解で装飾的な詩は好きなので、ついついコメントが長くなりました。答えたくない部分はスルーしてもらって構いません。
1アブサン、メンフェタミン、アルコール、なかなか刺激的で詩文全体が装飾性の強い言葉なのに重たくないのがいい。高揚し越境して落下する。ちょっと気になったのは、きっとそうね、という言葉とラスト一行が少し狙いが行き過ぎて浮いている気がします。しかし、好きな雰囲気です。
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