たのしい魔界 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

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これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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たのしい魔界    

微かに薫る methamphetamine と alcohol 刺青の腕が指し示す黒い楼閣の鮮やかな睥睨 吊るされた屍までもが嗤い出す 一過性の罪悪に無機質な夜を一度だけ預け また餓鬼の明日に喰われる為の細やかな儀礼 逃した鉄塊の尾を引く光芒が大脳を切り裂き 私は静止した時間を糧に absinthe を呷る これは小さな魔法 月だけが視ていた 連れて行かれる 振り向けば きっとそうね まだ幼心の 現世は夢 夜の夢こそ真 舞踊が脊髄を麻痺させる迄の須臾の間に見晴らす 午前零時の通奏低音が顕現させる天使の利き手 子宮から這い出す歓呼の聲が咽喉から響き 屠殺を待つ驢馬に似た愛嬌で兎の穴へ落下を続ける 口に含んだソレは象嵌を求め ねえ 私 綺麗?



たのしい魔界 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1621.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 2

作成日時 2020-06-21
コメント日時 2020-07-01
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合22
閲覧指数:1621.7
2025/04/11 10時19分14秒現在
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    作品に書かれた推薦文

たのしい魔界 コメントセクション

コメント数(3)
あきら@ちゃーこ
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(2020-06-21)

最後の行に印象が収束しているように見受けられますが、比喩の布石が見つけづらいように感じられます。装飾的な文体は個人的には好きです。

1
白目巳之三郎
作品へ
(2020-06-24)

とても面白く読ませていただきました。幾つか質問等がありまして、コメントさせていただきます。 ①「一過性の罪悪に無機質な夜を一度だけ預け」なのですが、全体的な詩句としてはとても有機的な表現で構成されている気がして、「無機質」という言葉が少し場違いな感じを個人的には受けました。 ②「逃した鉄塊の尾を引く光芒が大脳を切り裂き」の意味が私には分からなかったです。何か、遊郭等にまつわるイメージなのか、魔界にまつわるイメージなのか、もし、由縁があったら教えて欲しいです! ③「連れて行かれる 振り向けば きっとそうね/まだ幼心の 現世は夢 夜の夢こそ真」の部分は幼いころに売り飛ばされた人物の話かと邪推しました。この少女なのか少年なのか分かりませんが、このイメージが他のどの部分と関連しているのか、教えていただけるとありがたいです。この少年少女が大人になってからの話という意味なのか、魔界の中の一風景として描いているのか、判断がつきかねたというところです。 ④「午前零時の通奏低音が顕現させる天使の利き手」のところで、素朴な質問なのですが、「天使の利き手」は左なのでしょうか右なのでしょうか??非常に個人的に気になったというところです。(これはあれなのでしょうか、女を買いに来ている男の利き手もしくは女の方の利き手という意味だったりしますか) ⑤「屠殺を待つ驢馬に似た愛嬌で兎の穴へ落下を続ける」という部分で、これも素朴な質問になってしまうのですが、「兎の穴」というのは不思議の国のアリス的イメージということであってますか??個人的に気になりました。 長くなってすみません。このような、難解で装飾的な詩は好きなので、ついついコメントが長くなりました。答えたくない部分はスルーしてもらって構いません。

1
ほば
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(2020-07-01)

アブサン、メンフェタミン、アルコール、なかなか刺激的で詩文全体が装飾性の強い言葉なのに重たくないのがいい。高揚し越境して落下する。ちょっと気になったのは、きっとそうね、という言葉とラスト一行が少し狙いが行き過ぎて浮いている気がします。しかし、好きな雰囲気です。

1

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投稿作品数: 2