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作品データ
P V 数 : 1580.4
お気に入り数: 3
投票数 : 0
ポイント数 : 10
作成日時 2020-05-19
コメント日時 2020-05-31
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 10 | 10 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 10 | 10 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
いと子さんと云う名前がいいですね。 裁縫の糸なんだと思いましたが、物語の楽しみ方があって面白かったです。 最初読んだ時は「いと子」さんと「先生」と「わたし」3名の関係性があると思ってしまいました。 あれ?と読み直すと、いと子=わたしだと云うことに気づくのですが、この短い文章の中で連によって人称を使い分けると、読みにくさが目立ちました。 いやいや、もしかしたら3名なのかも、とも考えましたが、そうなるととても読み手に不親切な構成です。 また先生をどうしてにくんではいけないのか、その伏線めいた記述がどこにも見当たらず、「にくしみ」が軽い印象で流れていくのが残念でした。
1これすごい好きな感じです。なにげなく夜野さんのコメントを読んでびっくり!なるほどそういう読み方も、と思いました。 僕はけっこう、いと子さんとわたしが別人でも読める気がしています。なにか、自分のワールドをもっていらっしゃるいと子さんの、孤独ではない孤独、「わたし」はそれを気にかけている。……そしてもっというなら、たぶん、好きになっている。この好きは憧れの好きで、だから、ついなりきってしまう。防衛機制の同一視みたいな。でも。だからっていわれなく先生をにくむのはいけないことだ、と。。 なんか、そんな風に読みました! (ちなみに僕は幼児退行が得意です) 対句がキャッチ―で、「いと子」さんという名前にも視線を(ぶつりてきに)グッと惹きつける効果がある。「すっ すっ と掃くように」もどんな感じなのかイメージしてみたくなるいい表現と思います。空白の使い方が手の動きと連動しているようでとても映像的!「滴るような新緑のひかり」も日常言語感覚でいくとちょっとズレた修飾だけど、まるでぴったりはまっている。そのひかりはもちろん、厳密には空気中のほこりだ。ようするに、この詩では徹底的に「雰囲気(ほこりが舞っているような)」が描かれている。これは「(x,y)=(1,2)にある点Aが~」のかんぺきな反対の表現のひとつです。 読ませる設定を読ませ、ぼかすところはあえてすごくぼけている、チープなたとえですがTwitterでめちゃくちゃバズり倒す漫画を詩的に切り取ったという印象でした。
1いい作品ですね。「わたし」が「いと子さん」をいかに見ているかが、「いと子さん」の姿を通して目に浮かんできます。裁縫なんてね、たぶん普段ではあんまり目立たなさ過ぎて気にも留まらないことなんだけど、「いと子さん」は「裁縫が上手」だし、放課後に裁縫をしている、ってところを「わたし」はちゃんと見ているし、裁縫の様子もよく見ている。こういう細かいところをきちんと書けているというのは素晴らしいと思います。作品に動きを与えてリアリティを作っていると思う。良いです。
1詳しい状況はほとんど書いていないのに、読んでいてスッとイメージが浮かんできました。 あくまで私の勝手な主観でですけど、『いと子さん』の人物像、『先生』のお話、『わたし』の心境、全て引っかかることがなく初読時にイメージが湧きました。 この文章量で惹き込まれるようなドラマを感じるなんて、読んで良かったです。
1夜野 群青様、感想を寄せてくださりありがとうございます。お言葉を拝見しながら、ああ、どうしてこんなに下手くそにかいてしまったんだろうと、自分自身にやりきれない気持ちになりました。説明のない純粋に私的な情景と感情をかくのは、むずかしいことですね。もっと正確に、効果的にことばを使えるようになりたいものです。
0いすき様、ご感想ありがとうございます。つたなさゆえに不親切な作品をここまで親身になって読んでくださり、身の縮まる思いがしますけど、少し気持ちが安らぎました。感謝いたします。
0藤 一紀様、感想をくださりありがとうございます。思いもよらないような高い評価をいただいて、あまり実感はないのですが嬉しかったです。別の方へのお返事にも書きましたが、《わたし》の目に映る光景とそこで浮かぶ感情だけを純粋にかきたいと思いました。それがちゃんとできたという実感はないのですけど。
1アキラ様、感想を寄せてくださりありがとうございます。わたしがこんな風にかきたいなあと思っていた通りのことをおっしゃっていただいて、ちょっと驚いています。わたしの心の中で見えている、別の次元にあるひとつの情景が、ほかの人の心からも見られているような、不思議な感覚です。
0結構、わたしと、いと子さんの叙述についてわかりにくいという意見があるなかで、これが意図的にされてるんじゃないかと思いました。意図的じゃなくても裁縫している日常を詩へと誘う言葉の縫いとりを読み手にして引きつけた時点でよかったんじゃないですかね。
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