別枠表示
又医者に
彼方に蛆が居る わしの土地にマギが ふんぞり返るから マザーが拗ねる 植物が茂り始めて 悪徳の栄え 雨期を忘れて ワンワン吠えていた時期を 回顧すれば 又医者に成って仕舞う 気分をどうすることも出来なかった
又医者に ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1074.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-31
コメント日時 2017-09-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
うじ、わし・・・マギ、マザー・・・音が微妙に連なっているのに、意味が見事にずれていく(ずらし、ではないですね、既に切り替え、という領域です)ところが、読みの面白さになっているように思います。この短さでキリッと締めて、成功だったのではないでしょうか。 〈植物が茂り始めて/悪徳の栄え/雨期を忘れて〉善悪といった、人間的な論理を越えて繁茂する感じ、あふれ出す感覚・・・雨期には「浮き」や「憂き」のニュアンスも含まれているのか(勝手に読者が喚起するだけかもしれませんが)「悪徳の栄え」が固有名詞でもあると同時に普通名詞(!)のようにも見えて面白い。 〈又医者に成って仕舞う〉で止めないで、〈気分をどうすることも出来なかった〉と、とぼけた調子で付け足したところで、題名に回帰する。なぜ医者になるのか、さっぱりわからないのですが(笑) 異常な状態に繁茂したもろもろを、また正常に復帰させる・・・そんな「医者」的な要素が働いているような気がしました。
0花緒さんコメントを有難う御座います。毎月ゆとりを持ってやろうとして居るのですが、どうしてもギリギリでやってしまいます。「トリックスター」と言えばどうしてもシェークスピアの真夏の夜の夢に出て来るパック、日本語の作品では吉四六さんなど、勉強すべき課題は多くあります。それらを詩に生かせればと思って居ます。
0まりもさんコメントを有難う御座います。そうですね、読んで居ても愉快な作品、それは目指すべきポイントなのかもしれません。悪徳の栄えは当然、サド侯爵が含意されてしまいますが、ここではそんなに深刻な意味は持たせませんでした。やはり詩だけに音韻的な、リズムなどを優先させたのかも知れません。和歌で言う掛詞ですね。詩でも応用できそうな気がします。それと悪徳の栄えの普通名詞性ですか。サドのイメージとは関係ないのかも知れませんが、あれほど有名な作品、普通名詞化してもおかしくないでしょうが、この詩での普通名詞化は期せずしてと言う事で、成果があったのかも知れません。
0エイクピアさん こんにちは。 まったくもって完璧なスタイルを持った詩文だと思います。 ただ、このスタイルで量産された果ての姿をみたいと思わされるもします。 「又医者に」というタイトルからして、「又」という漢字のあて方が、まったくもってキザでもなく文学臭をも放っていないところなど、明らかに稀有な書き手だと感じています。
0