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ケーブルサラダ・フレーズドレッシング
この度はお日柄もよく絶対値から中央値への煌めきの中、 足元の悪い排水溝のスープは塩味とまる味を加えた濃い口温度でございまして 親切設計のまあるい彼の後頭部から伸びる外ハネした襟足は冬の一流品目として現代科学における必須のサイエンス! とても自販機が温かいものでございましょう? 特に変数Xから偶蹄目キリン科キリン属に分類されるキリンの範囲で「おめでとうございます!」と頭を下げて短冊を出版社へ流しており、 ただただ品性なく速達される毛皮のミンクは砂漠を越えて超高層ビルのオフィスの中にある郵便局に投函ですよ。 だって鳴り響く7回目のベルを待って受話器をあげたら、ついには「上様で」と領収書を受け取り緑化に励むことで食卓を囲むのですから。 「ごちそうさまでした」と流浪の民がごはんを禁断化させても、どうせ2時間目からは着席してノートを取りアリアを歌います。 お客様、おわかりいただけたでしょうか?それではこちらにサインとハンコを。 いやはやしかし、まことになんと、この旅はお日柄もよく。
ケーブルサラダ・フレーズドレッシング ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1115.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-31
コメント日時 2017-09-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
この度はお日柄もよく、から始まって、この旅はお日柄もよく、と締める、枠構造。 足もとの悪い中・・・という、いわゆる定型口上の型枠だけ用いて、その中にナンセンスに言葉をはめ込んでいくセンスが絶妙と思いました。 〈塩味とまる味〉は、塩辛さとまろやかさ、その両方の喩でありつつ、その後の〈親切設計のまあるい彼の後頭部〉に繋がっていく。ひっすのさいえんす、というような音の運びや、冬のイメージが、スープ、温かい自販機、毛皮のミンク、と、関係性は寸断しながら、連想でゆるやかにまとめていくような言葉の斡旋、緑化/流浪の民、のイメージから引き出される砂漠(のような殺伐とした空間)と、〈2時間目からは着席してノートを取り〉というフレーズから、一気に学校のイメージに飛ばされるような空間の取り方。ノートを取りアリアを~が、ノートを取り・・・こんなのって、あり?と投げかけられた感もありました。 キリンのフレーズは、なんとなく「じゃがりこ」の、ギャグを連発するキャラクターの図を思い出しながら読んでいました(笑) この作品と「じゃがりこ」は関係ないかもしれないけれど。 〈お客さま〉は、いったい何を買わされる(あるいは契約させられる)のでしょう。気になる一作です。
0>まりもさん いつもコメント本当にありがとうございます。 この作品は別の所で朗読用に、というか滑舌のトレーニング用に書いたものをリライトしたものです。(外郎売のような)(言葉のサラダボールのような)との想いがあったので 音の運びに言及してもらえたことは嬉しく思います。早口言葉で読み上げられると、妙な迫力があって面白かったことを思い出します。 イメージや連想のつながりだけで、一見意味が通って流れていくようで、理解はできない、言葉のケーブルが絡まっていくような読後感があればいいのですが。 じゃがりこ へ 連想をつなげてもらえて 面白く新しい発見で、懐かしく検索しちゃいました。
0二個優さん はじめまして、こんにちは。 面白い、明らかに面白いと思って拝読いたしました。 この面白みは何なのか、即座に言い当てるのは難しいですが、たとえば二連の締めである、 「とても自販機が温かいものでございましょう!」 への接続はなまなかに真似できるものではないと思われます。
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