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あるいは薬のように
ニュースにならないような彗星 あるいは 夜空に現れる つめたい食べ物の幻影 みたいなあなたを見ていると 時間なんていくらでも巻き戻せる気がした 朝、まぶしい洗面台で ぼくの生まれる遙か前から ニコチンで黄ばんだ歯と、 唇の境目が見えないほど 練り歯みがきにまみれた口で、 あなたが笑っていた頃、 窓から日曜の 薄い光が指していた そんなものが 短い映画みたいで それが何度目かの終わりを迎え 2回目の歯みがきを帳消しにするように あなたが玄関先で マイルドセブンを吸っていた頃、 2人が戸外で 野焼き混じりの煙と やっぱり食べ物みたいな 夕陽を浴びていた頃、 いつの間にか 気管支アレルギーの治療しましょう、 とか言われて、 たぶんそのせいで大抵 運動や、その他で ブービー賞を獲っていたのに、 パパ、とか ママ、とか そう呼ばれてる人とは違って 隣で2本目に火を付けながら そんなぼくのことをひとつも 気にしないでいてくれた そういうのが うれしくて うれしくて まだ治らない
あるいは薬のように ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1560.1
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2020-04-16
コメント日時 2020-04-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
書いている途中で「これはもしかすると自分語りだな」という感を覚えましたが、良かったです。
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