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通学路
君の声がきこえた 君は僕を見つめた 眩いばかりの陽射しが 僕らを照らしている やばい 遅刻しちゃうよ ちょっと 急がなきゃね 信号 点滅してる やっぱり 止まろうよ そうだね ぼんやりとした日常が はっきりとした日常へ 変わった その瞬間を 僕は恋と呼びます きっかけを見つける度に ちっぽけに見える日々が 輝いた その瞬間を 僕は恋と呼びます まずい もう遅刻だよ 止まらなきゃ 良かったかもね でも ルールは守らなきゃ きみは マジメだね マジメなんかじゃないよ ジョーシキかな 校門を僕らは通り過ぎていく 教師の声が耳をかすめる 空を見上げれば 群青が散歩してる 僕らは怒鳴られながら こっそり 目線を合わせて バレないように 微笑んだ 夏はこうして始まった、、、
通学路 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 831.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-27
コメント日時 2017-07-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
花緒さん コメントありがとうございます。「僕は恋と呼びます」という部分は、バンド「はっぴいえんど」の歌詞で多く用いられた「です・ます調」を現代的なフレーズの中に取り入れてみたらどうなるだろう...という着想の元、試験的に取り入れたものです。まだ煮詰めなければいけない要素だし、詩集に入れる段階では抜くかもしれない。この作品は、ライトな作風の中に、昔の作品が持つエッセンスを入れてみるという実験の初期段階であることをご理解していただければ嬉しいです。
0ライトを貫いていることが、子どもの心の描き方として良いと思います。幼い恋は、僕は後ろめたく思ってしまいますが。 夏は、何をもたらすのか、ということを感じました。遅刻というイベント(アクシデントというべきか?)が、さらに 心をドキドキさせる、親密で、時間を共有させる、そんなことがあると思います。それは、一つの、優れた筋書き として、独創的だな、と、僕の経験したことのないことだったこともあり、生きるということの多様なドラマの 一つとして読みました。
0正直な感想を言ってしまうと、いろいろちぐはぐな感じが強くて、かみ合ってない印象が強い。そういう意味で惜しい作品なのではないかと思います。何かしら感じる意図みたいな物はありますが、でもそれを楽しいか、と思えるかどうかの前に、不整合さのほうが際立つ感じです。 >君の声がきこえた >君は僕を見つめた >眩いばかりの陽射しが >僕らを照らしている > >やばい 遅刻しちゃうよ >ちょっと 急がなきゃね >信号 点滅してる >やっぱり 止まろうよ >そうだね ってきて >ぼんやりとした日常が >はっきりとした日常へ >変わった その瞬間を >僕は恋と呼びます > >きっかけを見つける度に >ちっぽけに見える日々が >輝いた その瞬間を >僕は恋と呼びます 日常や、きっかけを見つける瞬間が一連目のどこにあるのかっていう所で、説得力がない感じ。 何が言いたいのかっていうと、僕としては >僕らは怒鳴られながら >こっそり 目線を合わせて >バレないように 微笑んだ この三行が素敵です。こういうのを多分詩の中にもっとちりばめていったほうが多分キュンとするんじゃないのかっていう感じがします。基本的に遅刻はいけない事ですが、信号機を無視せずに守った二人だけの小さな秘密(正当性)みたいな所と、遅刻して怒られる時に全く反省してない感じの共犯性みたいなやつでしょうかね。あんまりうまくいえないのですが、そういうものが絡み合った目線と微笑みがある所に、若狭と甘酸っぱさがきれいに表現されていると思います。 僕はこういう所に恋を感じるけど、これが前段に示された恋に符号するかっていうと割と疑問。 >夏はこうして始まった、、 この場合の「夏」は付き合いだした二人にとっての初めて夏みたいな感じなのかなと思いますが、そこにつながる前に、この場合の「夏」的な要素って多分どこにも書かれてないので、なんでなんやっていう感じがますします。 話のメインは遅刻そのものだし、夏の始まりを匂わせる要素っていうのは気候ぐらいじゃないのかっていう所で、説得力に欠けます。余韻とか始まりの予感っていうよりは、結局何が言いたかったんやっていう感じです。 ここからは作品から少し離れた余談になってしまいますが(迷惑だったら申し訳ない)、本作を読んでて思ったのは桑田佳祐の「TSUNAMI」、それからスガシカオ、ついでに「ですます」の話です。 「TSUNAMI」は内容の濃さというより言葉の音の踏み方がとにかく完璧。で移り変わり方もよい。物語も綺麗にギャップがうまくはまっていて、サビの女々しさに説得力が生まれているっていう感じ。そこに音楽と桑田のキャラクターがはまってさらによいっていう感じです。 カタカナにしてある所は、スガシカオが前NHKで話してた時に打消しのイメージがああるって言ってて、ちょっといい感じに透かしたい時に有効な手段って言ってたんですよね。真面目と常識っていう所の持つ字面の堅苦しさがここでは、多分ちょっとだけこじゃれている風になっている所は嫌いじゃない、という風に思いました。 それから、ですますの所については、僕はあんまり好きじゃない派です。ですますは、最後につけるとそれだけで簡単に韻が踏めてしまうっていう所で、割と手抜きがしやすいっていう所。簡単に定型が作れてしまうので、要はフレーズが埋もれやすくなるイメージがあります。例えば上に上げた「TSUNAMI」は、雨、何故、誰、っていう面白い踏み方してるので、歌いあげてる情感が自然に雨にオーバーラップしていくようになっている。 この話は余計すぎかもしれないのですが、単純にちょっとだけガチでぶつけて話がしてみたかったというのがあります。余計なお世話でありましたらスルーして頂ければ幸いです。
0なるほど、色々な感想があるのだなあ、と思いつつ・・・軽めの日常会話が続いて、そこにポンと置かれた二連、〈ぼんやりとした日常が/はっきりとした日常へ/変わった その瞬間を/僕は恋と呼びます〉〈きっかけを見つける度に/ちっぽけに見える日々が/輝いた その瞬間を/僕は恋と呼びます〉ここで締めているな、という印象があったので・・・う~ん。 友情より、ちょっと色の濃いような、でも、なんとも名付けがたい想い、それをとりあえず僕らは「恋」と呼びます、というような、これが僕らの恋だ、というような、そんな宣言と受け取ったのですが・・・ 何が本当の「恋」だかわかりませんが(^_^;) 恋は、こんな爽やかな、日常がくっきりと際立って、鮮やかに匂い立ってくる、そんな肯定的なもの、だったろうか・・・自分自身を奪われるような、自分で自分の意志がままならないような、私、という枠を破壊されて持ち去られるような、そんな暴力的なものではなかったか・・・嫉妬や疑いや、そんなドロドロした、自分が抱えていることすら知らなかった暗部をいやというほど見せつけられて、それでも渇望して、そんな自分に苛立ち、相手に憤り、それでいて、ちらりとでも目があって、微笑んでもらえたら、一日幸福の絶頂に居られる、というような・・・そんな麻薬的な魅力を持ったもの、ではなかったか・・・と、振り返ってみる、のですけれど。 もう二度と、あんな思いはしたくない、と思う一方で・・・またもう一度、あんな焼け焦げるような思いに身をさらしてみたい、という思いもあります。やっかいですね、恋は。
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