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飢えのうちに
飢えのために人々は目が見えなくなりそう、耳が聞こえなくなりそう、 でも愛していたものが生き返る夢を見る、 やさしさは失っていない。 その飢えは自ら招いたもの、人々は知っている、誰かのせいにしてはいけない、 何かを愛したことも誰かのせいではない、悔やむべきではない、 報われなかった愛のことも…… その愛がかつてどのようにあらわれたか、もう人々は考えるべきではないし、 問われるべきでもない、飢えによって償っているのだから、 見よ、人々はまだ愛している、苦しみながら。 飢えのために人々は死にそうだ、死はおそらくありふれたことだ、 繰り返し繰り返し人々は死ぬ、人々のかわりに人々が死ぬ、 でも死ぬたびに人々はそれぞれ何かかけがえのないものを残してゆく。 飢えのために人々が死にそうだ、愛していたものが夢に出てくる、 それは悪夢である、飢えのうちにいつしか眠り、 いつか目覚めたとき、人々はまだ、それが夢で良かったと思う。
飢えのうちに ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 939.7
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-04-15
コメント日時 2020-04-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文