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絶叫
太陽に向かい 絶叫したくなるこの日々に この地とこの天の気まぐれに 命が左右される我らは 輝くように泡沫として生まれ 威厳を持たされるも儚く消える 流れ 流動し 流れ 流動し 流れ 流動し 流れ 流動し 仮初のこの体で 誰かが聞く言葉と行いを 「ただ今日まさになすべきことを熱心に」なしていく 「過去 それはすでに捨てられた」 「未来 それは未だに来ていない」 この時を歩いていく 太陽への絶叫を どこか何か 沈黙のままでも果たしながら 皆既日食の光が地に届く 暗い中 白い超高温の光が見える 声にも音にもならない 絶叫を向ける 「だれが明日死ぬと知るだろうか」 その苦しみが癒されますように
絶叫 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1620.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-04-11
コメント日時 2020-05-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
四苦(生、老、病、死)と五蘊盛苦(生きているからこその苦しみ)についての詩、と読み取りました。というより、全体的に仏教的なエッセンスが入っていますね。私が特に仏教的だと感じ取った部分は、リフレインされた >流れ 流動し >流れ 流動し >流れ 流動し >流れ 流動し です。リーディング映えしそうとも感じます。
0最近のコロナ、今月読んだ本にあったミランコビッチ理論(地球の公転軌道の変化が気候変動に大きく関わっているという理論)、読み続けている原始仏教の経典あたりが結実して、この詩ができました。 どうしようもない天気・気候に振り回される仕事に長くついていたのも影響しています。 儚い命をどう生きるか、というのがテーマになりました。 実際カギカッコの中にあるのは原始仏典・阿含経からの引用です。 >流れ 流動し が続く箇所は迫力が出て自分も気に入っています。 インパクトを与えるのに成功しました。
0何分こんな日々なので書けた作品です。 様々な人の継続的な努力にも関わらず解決に時間がかかる事態になってしまいましたので。 そんな時に読んだ原始仏典の言葉が響きました。 >「ただ今日まさになすべきことを熱心に」なしていく そうやっていきたいですね。 今の時代に必要と言って下さり、感謝です。
0強い祈りが込められているように感じました。詩という形態でありながら、どこか呪術のようなニュアンスも感じます。 作者である羽田様の共感性、感受性の高さや、かと言って押し付けがましくない詩情の匙加減が心地よい、技量なしには書き得ない作品だという印象です。 そしてその根底にある祈りの強さが、何より作品を引き立たせているのでしょう。
0もはやどうする事もできない事があからさまになったように感じる、この頃です。 そのような思いと、原始仏典の言葉がこの作品になりました。 それならばせめて祈るのは、悪くないと思います。 ただ個人的に絶叫しているだけ、という面もあるのでそこは押しつけがましくはなくなったなと。 そうそう、言い忘れてた事が。 >皆既日食の光が地に届く >暗い中 白い超高温の光が見える これ、天文学における、コロナです。
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