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coarser
かれからの手紙のなか 砂埃のむこうを 夥しい自動車が過ぎて行った 何番目に僕がいたでしょうか と、かれが問う 直前の ぐちゃぐちゃと潰された誤字を 読むことはできなかったが わたしたち、と言えば 規定される範囲が まだ、あるなら わたしたちの心象風景は 細部を失っていく かれもわたしも、きみを、きみと呼ぶ きみは、ローソンが 固有名詞だと言い張った この町の大体はローソンの窓に映る とも、言った かれからの手紙のなか 砂埃のむこうを過ぎて行く 夥しい自動車、それらが 本当に自動車か わたしはときどき、判別できない
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作品データ
P V 数 : 942.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-09
コメント日時 2017-07-13
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
恥を承知で申し上げますと、この詩読んでから 「あり?俺ってば、固有名詞の意味間違えて認識してたかしらん」と辞書引いちまいましたw その意味では大成功かも知れません。 常識的に言えば「ローソン」は固有名詞、「砂埃」「自転車」は普通名詞。 「かれ」「わたし」「わたしたち」「きみ」は代名詞になりますよね。 そーなんだけど、視覚的および感覚的な存在認識の揺らぎによって、名詞の定義自体も揺らいでいる感じ。 雰囲気がいいな。しっかりしてるけど肩の力がうまく抜けてる感じ。 単なる言葉遊びになってなくて、好感バッチリ持てました。
0詩を読み解くことにどれほどの意味がある?と言われているようです。 文字通り手紙の上を、自動車が踏み荒らして行く心象風景と捉えました。 手紙の内容が擦れ、わたしたちの細部が失われていく。 体制のようなものに迎合して全く疑わない存在としてのきみ? いろんな読み方があると思いますが、そもそも読み解かれることを望んでいない詩のようにも思えます。
0角田氏;読んでくださりありがとうございました。さて、ローソンは本当に固有名詞でしょうか。例えば、ローソンは普通名詞であって、ローソン○○店が固有名詞である、とは捉えられないでしょうか。この作品とは何ら関係のない話ですが。 紅茶猫氏;お読みくださりありがとうございました。
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