足跡のつかない道の上で。 - B-REVIEW
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足跡のつかない道の上で。    

昔は獣道。 帰り道をどう変えるかだけで、夢が広がった。 春は友達と石蹴りしながら 夏は水溜まり飛んできながら 秋は落ち葉を踏まぬように 冬は雪投げ顔赤らめて 今は地下鉄。 時間に追われてガタンゴトン。 いつの間にやら土中の幼虫。 陽の眩しさに眉をしかめて 雨に降られてため息こぼす 枯葉から寒さの不安を感じ 雪まで私を冷たくあしらう 足跡のつかない道の上で。 痛みと疲れだけがついて回る。 ただいま は 眠っています。 だから ただ いまは 眠っています。


足跡のつかない道の上で。 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1628.2
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 15

作成日時 2019-09-13
コメント日時 2019-09-16
#テキスト #アドバイス募集
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性22
可読性00
エンタメ22
技巧44
音韻44
構成11
総合ポイント1515
 平均値  中央値 
叙情性0.70
前衛性0.70
可読性00
 エンタメ0.71
技巧1.30
音韻1.31
構成0.30
総合51
閲覧指数:1628.2
2025/04/11 12時19分30秒現在
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    作品に書かれた推薦文

足跡のつかない道の上で。 コメントセクション

コメント数(2)
いすき
(2019-09-15)

現代社会への不満が書かれているようではありますが、地下鉄に関連して土中の幼虫にたとえているのは面白いです。幼虫には未来があって、それは羽ばたくべき成虫を見据えた表現です。主人公は痛みに屈しているようですが、ただいまだけの一眠りから覚めたときに力強く目覚めてほしいです。 …という方向で読みたいですが、全体の雰囲気を考えると、やっぱりちょっと無理筋かもしれません。

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暗谷時宗
(2019-09-16)

いすきさん、こんにちは。 コメントありがとうございます。 ポジティブに捉えた解釈のおかげで改めて自分の詩を違う目線で見られることができました。 私にとって幼虫は、「不完全かつ曖昧な存在」としての象徴でしたので、土中で「身動きできない」ことで、社会人の鬱屈を表現したつもりでした。もしかしたら、(無意識のうちに)「眠る」と自分で書いてある通りにいつか成虫として目覚める機会を待ち望んでいるのかもしれませんね。

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