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ニライカナイ
ニライカナイから洩れ出た 微かな 灯り 海の透明を映した 空の青さは 墨汁が 染み込んでいくように 紺碧に包まれた しかし 未だ空にちらつく 焚き火の色 神や 死者たちの 焚いた火は やがて 消えゆく 積み重なった 死者たちのにおいが たゆたう 海の 底 空と海は 人の上に 平等に一つ! そう 誰かが言ってたけど 沈殿した あらゆる死者たちの においも 僕らの下では 平等に存在しているんだろうな 昔の人は 嵐を どう見ていた? どす黒い 攻撃的な毛並みの 雲 下から見ることしかできない 人 ひどく無謀で 人間的 ニライカナイから洩れ出た 微かな灯りは この陸続きの世界で 世界中にいる 「ぼく」の目の前で 明日の 予告を ささやきやがった
ニライカナイ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2212.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 7
作成日時 2019-08-29
コメント日時 2019-09-10
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 7 | 7 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.7 | 1 |
前衛性 | 0.7 | 1 |
可読性 | 0.7 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2.3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
仲俣さん、コメントありがとうございます。 僕もどこかでそのニュースを聞いたことがあります。どこかで、現実とは違う世界を欲して死んでいく人がいることは本当に悲しいです。 この詩は、あらゆる死者が、それぞれのニライカナイ的な場所へいるんだろうなと思いながら書きました。今死んでいく人達を想うのは自分と少し距離があるようで難しい心境がしてしまいます。今、自分がいる土地で、かつて死んでいっただろう死者たちを想うのも、平和へ向かう一歩だと思います。仲俣さんの返詩は、まさに僕の書きたかった一節でした。ありがとうございます
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