Grimm the grocer - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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Grimm the grocer    

「好みのTシャツが見つからなくて。 「あら、おかえりなさい、 「背の高い花は今日まで、 「水のような開放弦と、 「この石鹸ロシア生まれだってさ。 「時間泥棒ね、 「ちょうど虹を吊るしたところ。 「露の匂い、 「シャンプーくらい置いてればいいのに、 「あとレンズ豆ね。 「土に還る植木鉢も欲しいわ、 「ご給仕いたしまぁす。 「甘いのと、冷たいの、みっつずつ。 「人魚の鱗入りで。 「エスコートお願いね。 「そうね、貴女のことだし、  待ってるって伝わるように祈ってるわ。 「では、またのお越しを、


Grimm the grocer ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 846.5
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2017-06-02
コメント日時 2017-06-24
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:846.5
2025/04/11 00時01分58秒現在
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    作品に書かれた推薦文

Grimm the grocer コメントセクション

コメント数(6)
朝顔
(2017-06-03)

ひいらぎさんの御作品は、現代詩とポエムの間のぎりぎりのあわいを彷徨っていらっしゃるようにいつも拝読しております。 それを敢えて名づけるならば、やはりポスト現代詩、ということになるんでしょうか・・・。 台湾のポスト現代詩人には、夏宇さんや鴻鴻さんetc.がいらっしゃいますが、彼らの詩は歌謡曲にもなって一般に広く膾炙されておりますね・・・。 (私、特に夏宇さんのポスト現代詩に関しては、深く傾倒しておりまして、ああいうのをお手本にしたいのですがなかなか。) 話を戻しますと、これ本当に何でもないパートナー同士の会話に取れるんですが、その中に、 現代の夫婦関係の空虚さ、お洒落さ、やりきれなさが行間から伝わって来るんですね。それは、すべての現代人が抱えている虚無であり空隙であり、 ひいらぎさんはそれを羽根のように軽いタッチで言語化していらっしゃる。 良い御作だと思います。

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ひいらぎ
(2017-06-03)

朝顔さんコメントありがとうございます。台湾にそういう方がいらっしゃるのですか。読んでみたい。 この場でのスタンスとして、普通に読む上で極力過度な「重さ」は排除していきたいんです、自分の作品から。

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まりも
(2017-06-19)

街中の会話を、採集してコラージュしたような印象を受けるのですが・・・その断片の中から立ち上がって来る、レストランやオシャレなホテル、都会的な花屋さん・・・などのイメージの間に、 「水のような開放弦」「虹を吊るしたところ」「人魚の鱗入り」などの断片が生み出す、ファンタジーの世界・・・その夢幻の世界が、日常の隙間から垣間見えるような、不思議な二重構造を感じる作品でした。

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ひいらぎ
(2017-06-22)

毬藻さんコメントありがとうございます。コラージュパロディリスペクトにくわえノイズまみれの作品です。 で、それはそれとして。しばらく参加してみて、私はここの方針とどうも全く相容れないと思われるので今後投稿を見合わせます。ひょっとしたらもう二度と作品提供しないかも。ではまた何処かで。さようなら。

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まりも
(2017-06-22)

ひいらぎさん、メッセージありがとうございます。 思いの届かないことばかりが続きました。皆で詩について語り合ったり、合評したりできる場が、育っていくのを見たい、応援したい、という思いで参加したのですが・・・長い目で、この場がどのように動いていくのか、ひいらぎさんにも見守っていていただきたいと思います。〈ひょっとしたら〉という一節に、希望を残しつつ。 なおいっそう、投稿作品一篇一篇と、誠実に向き合っていこうと思います。

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なかたつ
(2017-06-24)

(二次創作として) あの人が来れば、雑貨店で働く私の中にもう一つ虹がかかる。つい手を施したくなるのだが、要望がなければ私は動けない。どこから来て、どこへと帰っていくのか。あの人が来る一時、店内は雨上がりの様相に浸る。灯りは雑貨の輪郭を照らし、虹を生む。時よ、止まれ。そして、誰も来るな。虹よ、消えるな。消える、な。ああ、あの人はどこかへと帰っていく。そして、あの人はきっと、ベランダの植物を枯らしてばかりいるんだろう。今日もまた菓子を買っていった。誰かと食べるんだろうか。灯りは雑貨の輪郭を曖昧にし、あの人が開けた扉の外では雨が降り続けていた。

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投稿作品数: 1