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最後に働いた職場をやめてからどれくらいになるだろう 初めの10年くらいは 仕事を探して面接を受けたりしていた 何年も仕事をしていないときは 前に働いていた会社を履歴書に書いて 先月まで働いていたように装った でもだんだんブランクが長くなってくると 面接で嘘をつくのもきつくなってくる もちろん病気をオープンにしたことはない それまでの履歴書には 「高校中退 アルバイト」 などと書いていたが あるとき高校中退は中卒で アルバイトは職歴に入らないことを知った つまり私の職歴は 「中卒 職歴なし」 以上である 笑い それと隠れて取った運転免許証がある 令和**年 もはや障碍者ではない 「精神病の特効薬が開発されました!」 いつかそんな日がくるのかな 病気が治る 障碍者ではなくなる でも昨日まで病気だった人が急に健常者になったからと言って 普通の暮らしができるだろうか 通院も服薬もしなくてよくなり障害年金もなくなる 精神科に入院していた患者たちが一斉に街へと出てくる 「さあ病気は完治しました。今日から働いてください!」 自信がない自分にとっては恐ろしい言葉だ 私は障害に甘えているのだろうか こんな未来があったら…星新一のショートショートみたいだと思った
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作品データ
P V 数 : 1632.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 11
作成日時 2019-08-06
コメント日時 2019-08-18
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 4 | 4 |
総合ポイント | 11 | 11 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2.5 | 2.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合 | 5.5 | 5.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
何かしら病というのはある旨自分の形成材料で特異な堆積を続けていくもので認識尺度は其れに強く依存するものだと思うのですが、一般的視点で其れ等を観察していて本当に素晴らしいと思います。病の二面性の複雑さを書いたのは尊敬の一言に尽きます。
0難しい話ですね…障碍者にとってある意味 生まれた時からそうならば、それは健康な状態だと思うんです。 急にそれを直されるというのは 私達多くの健常者が事故で後遺症を患うのと同じものだと思います。 だからリハビリが必要だと思います。 目が見えない人が見える様になったら、物や色や字や距離を教えないと思います。 もし知的だった場合、急に賢くなったらどうなるんでしょう 自分が受けていた扱い、同じ知的障碍者をみて自分がかつてそうだったと教えられた時 結構正気でいられないと思います。また馬鹿に戻してくれと言う人も出て来るかも知れません。 なんか沢山考えました。
0障害によって仕事の経験を積み重ねられなかった辛さは共感します。私は社会人1年で病気になり、2年6カ月、自宅療法、リハビリ施設にいて、障害者雇用で働くも、また休職状況にあります。貴公の詩の内容が実体験なら、リハビリ施設や就労移行支援事業所で経験を積んで、企業の障害者雇用で働くのも良いのではないでしょうか?この時、障害をオープンにしても、次に転職する時に、A型、特例子会社などで働いてなければ、クローズ扱いで転職できますよ。私が感じるのは、貴方に必要なことは自分の障害を受け入れることだと思います。薬?副作用が許容範囲なら飲んで体調を整えてくれる素晴らしい助っ人ですよ(私の炭酸リチウムはやや副作用がつよいですが)。また、就労移行施設なら、就職してもジョブコーチ支援をしてくれるはずです。これは就労定着移行支援という3年の面倒を観てくれるシステムも兼ねてます。つまり、貴方の詩に書かれている「いきなり働けって言われても不安です」という思いは、もう周知の事実であり、国レベルで改善が進められていることです。このシステムを知った上でこの詩を書いてるのかどうなのか、私には分かりませんが、障害と捉えず、個性と捉えてはいかがですか?どんな精神障害にせよ、社会に役立てられることはあると思います。自分の個性を見つめる時間を作ってみて下さい。
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