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きおく
からだの隅々 散りばめられた きおくたち 長年棲みつき 離れられない きおくたち 彼らは醜く美しく わたしを掴んで離さない わたしが掴んで離さない 新たな光をみるたびに 薄れゆくきおくたち 新たな光をみるたびに 涙をこぼすきおくたち 思い出したくはない 憶えていたい だから何も感じたくない
きおく ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2036.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2019-08-05
コメント日時 2019-08-18
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 4 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「きおく」を彼らと表現し、今現在の自分の立ち位置を明確にするかのような手法、描き方。悪くないと思いました。どこか優しい気持ちになれますね。ただ最後の一節。もう少し力強く何かを言い切った方が全体が引き立つのでは、と思いました。
0きおくが俗物的なものではなく、もっと壮大なものとしてとらえられている。詩としての幻想性があります。もったいないと思ったのは、その幻想性、筆者が作品に込めたかった思いが上手く読者に伝えられていないのではないかという点。例えば、きおくが主人公にどのように内包されたものなのか、光とは具体的にどのような形であり情景なのか、様々な言葉によって表現できるようになると、本作はさらに芸術的作品としてのクオリティが増すのではないかと考えました。 ぜひとも、合評活動(コメント活動)に力を注いでみてはいかがでしょう。書くことも極めて大切ですが、作品を読むことも等しいほど大切なものと考えます。さらにいうなら、返信がくると楽しいですよ 笑
0人間の記憶はもちろん脳に保管されているわけですが、それを思い出す瞬間は例えば手で金槌を使っているとき、父のことを思い出したり(エピソードとしての記憶?)、身体を動かすことに付随することが結構あると思います。 それが作中では、きおく、として隅々に散らばっているという表現になったのかな、と思いました。新たな光も時間の経過、朝焼けや夕焼け、星や街灯など、塗り替えられていくものでしょうか。 柔らかな表現で書かれていて惹かれる空気感があると思います。少し具体的なイメージを織り込めば、がらり、と奥行き深い作品になるように感じます。
0こんにちは。いろいろな記憶が明るく浮かんで、薄くなって、残像を漂わせて、消えてゆくイメージが目に浮かびました。この作品は「わたし」と「きおく」の関係を主題にしているようで、無駄な修飾をほどこすことなく、素朴ですがわかりやすく表現されていると思います。ああ(オー、マイガー)!と思ったのは最終連。「わたし」の色がかなり強めにでてしまい、「きおく」の影が薄れてしまったように感じられました。
0憶えておく、そのために感じない、というのは面白い発想です。また、感じることで記憶が刺激されて思い出す、という理屈ですね。思い出す、憶える、この関係は思い出すことで憶えたモノが表面にきてしまうということでしょうか。思い出すことで、憶えたことは表面へと追いやられ、光で薄れていくのでしょうか。憶えることの有限性を説いた詩だと思いました。
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