リボン - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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リボン    

あらためてあなたたちのあいだに歪ませながら移動するだけなのです スカートを螺旋上にさせながら プリオンの少女達が公園のベンチに座る すべての瞳は マネキンの瞳のように 何かを諦めながら リボンを結ぶ中指に委ねている 恥じらいの色にも見えた身近な印象は回転しながら女性をしならせ苦いオレンジの木の側で天使的結合を試みる こねあげる両手に蝶々結びを与えて 虚ろな道徳を唱える 不精髭がそこにいる 獣のようだ 体臭 そこには たくさんの知恵の絆の後がありまして 苦悩に乱れた脈拍は素晴らしく 彼女達は首筋の独裁者に酔い痴れます 繰り返し 掬う 髪を上げて 縛る フェルト、毛皮、レースのリボン ただ ため息をもたらす装飾の調和 そしてまた一つ 夏はしくじりました


リボン ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 922.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2017-05-17
コメント日時 2017-05-30
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
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構成00
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閲覧指数:922.8
2025/04/10 23時45分05秒現在
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    作品に書かれた推薦文

リボン コメントセクション

コメント数(4)
朝顔
(2017-05-17)

返歌です。 私は部屋着の胸元にシフォンのりぼんをつけた それから長い髪をりぼんで束ねた 引き裂かれたこころを隠すために サテンのようにきらきらした詩を織った でも夜になると 躰のりぼんがほどけてしまうのだった こころの傷は布で作ったりぼんで隠せない 体の傷は言葉の蝶結びで隠せない りぼんを引き裂いた男は どこかで平然と嗤っているのだった あの女はおいしかったあの躰は旨かったと そんな部屋の外の空気が嫌でたまらなくて 今日もわたしはいやいやと 靴のりぼんを縦結びにするのです 過去作ですけれどもね。失礼。

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右肩ヒサシ
(2017-05-17)

5or6さん、こんにちは。 これはリボンというよりもチョーカーが合うように思いますが、いかがでしょうか? どことなく登場人物はバルテュスの少女を思わせますね。正しく背徳的です。 捏ね上げる両手?ってなんだろう

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5or6.(ゴロ)
(2017-05-27)

返詩、感想ありがとうございます。もはや詩を書く意味も意図も忘れてしまった頃の作品ですが、ただ一つ、覚えているのは新宿アルタ前広場で始発を待つ少女達がホストに誘われてまた歌舞伎町へと舞い戻って行く姿を書きたかったという事です。 一つ一つには意味がないように意味を含ませているのは全てに意味があるように一つ一つの意味を無くしています。 捏ね上げる両手を絵にしてもらえたら幸いです。

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まりも
(2017-05-30)

装飾の調和、でバシッと決まった、かのように感じられたところで、更にあえて乱すというのか、ポツッとつぶやく、夏はしくじりました・・・ コッペリアのような、人形的な存在の背を編み上げているリボンを締め上げて、女体を完成させていくようなイメージがありました。首筋に這う男の唇、その息吹によって(つかの間の)生命を得る少女・・・ 正直、意味や情景を追っていくには、先走りすぎていて・・・かといって音韻やリズムで駆動する作品でもなく・・・しかし、ガラスの目玉のように感情をなくしてしまった少女のイメージであったり、人ではなく物として扱われ、装飾されて展示販売されていく少女を捉えているような、ドライな哀しみがあるように感じました。

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