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消した煙草の煙、漂う部屋
逢瀬を重ねた部屋 私でも彼でもなく同じホテルの違う部屋 最後になることを知っていても抱かれる 男っぽい私の体 何の感情もなくやがて忘れるセックス 感傷は部屋に ライターを持って帰り家の机に置いた 出かける前の化粧 忘れていた彼を思い出す 私は私で そういう男が好きなんだ なかなかにして変わらない 変わる必要はあるのだろうか 慣れてしまったタバコを吸い また私は女として部屋を出る 年を重ねることに数は増えていく それらを見てもう男の事は思い出さない 一本のライターに火がつき タバコの煙が部屋に漂う 彼は初めて部屋に来たときから 借りるねと言って何の躊躇もなくライターを使った 私だって馬鹿じゃない 急に部屋にきたんだもの でも たったそれだけで それでも それだから ライターはそのままで 感傷は消えた 部屋は思い出を保ち彼はいつもそこにいる そうして私は彼に抱かれる 朝には二人でフルーツを食べよう 彼のライターはない 私の買ったものがそこに並んでいようとて それにはずっと名前なんて付かない 時折 ごめんねと呟く 誰の言葉かは未だにわからない
消した煙草の煙、漂う部屋 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1455.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-02-17
コメント日時 2019-03-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
とても素直に僕は宮田さんがコメントをしない方なのでコメントを普段したいと思っていません。 ただいつも上手だなと書き手としては尊敬しています。
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