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ほねとわたし
・ほねは ももいろの おなかのふちの やさしい ばしょを もとめて ・わたし まいにち かつおぶしみたいに すこしずつうすくけずられて あるいている うすく ゆらめいて あすふぁると はいいろ やさしい おんがく に よりかかりながら いっぽうてきに すきすきっていう ・ほねは 待つ スーパーのまえの駐輪場のそばで。 おむかえの綺麗なお神輿みたいなのが きらきら きらきら しながら 来てくれるのをまってる ・ほねは 待つ スーパーのまえの駐輪場のそばで そらの奥からすこしのきらめきが見えたら せのびして ぼくはここだよって、無言で目をかがやかせる ・ほねは 待つ てんごくへ 行きたくて。 あっちに帰りたくて。 ・わたし まいにち すりごま みたいに ちっちゃい、えいようとおいしさ さりげない ちいさいちいさい すられたごまになって 家から家へぴんぽんを押す こんな暮らしは かなしいよ ほねよ わたしを連れて行ってくださいと連れて行かないでと まぜまぜになる ・ほねは ねむる あたたかいねどこを じぶんで用意して きちんとあしをそろえて ほねは ねむる えいえんのねむりが おとずれるまで ・スーパーのちんれつだな、背がたかいちんれつだな。 こつこつと足音を鳴らして オフィスレディがおとずれる ハイヒールせのび、 高級な湯葉を買う わたしは まいにち かつおぶしみたいに ひらひらゆれて けずりたてのかおりをふりまきながら シャンプーリンス かわかして 叶ったらいいなの希望を すこし内緒でむねに抱えて だれにもひみつで あるいてる ・ほねは きょうも まってる 銭湯の とびらのまえで きれいな目をして。
ほねとわたし ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 970.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2019-02-15
コメント日時 2019-02-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
めちゃくちゃ見たことある名の方から投稿だと思っていたら、文学フリマとみつばち古書でした。投稿ありがとうございます。 8連目がいささか推敲されていない印象(多分、要素が多いのですがそれらが飛躍ではなく、他作品でも見られるような女詩的なつながりに感じたからです。)ですが、全体的に僕は好きな詩です。 ほね がなんなのか とてもわくわくして考えが膨らみます。 ありがとうございます。
0かるべまさひろ様 初めまして。初投稿だったので、コメント頂けて嬉しいです。ありがとうございます。 文学フリマとみつばち古書で接点があったのですね。嬉しいです。 8連目は確かに自分でもわざと乱雑にした感じがありましたがそのままにしました。 読んでくださり本当にありがとうございます。
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