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風骨
鎮魂歌は星間を響きながらグライドしている 私は翼を開いて夜を跳ね 朝に踊る 小さな手をいっぱいに開いて また 歌を歌う 貴方はまた青白い顔で言葉を飲む 細めた目は眩しそうに 不可思議な薄青色の夜明けを見つめるだろう あなたはあなたになるべきなの わたしはわたしになるべきなの 残忍なものだよ、と笑う私は精霊であり 貴方の目には見えない 貴方達の悲しくも卑小な生を私は冷えた蜜に満ちた残酷な目で観察している どうか泣かないで欲しい 感覚は色彩を切り刻み また1つ1つ数え始める ばらばらを繋いでは また切り離して 「都合の良い」 割り切れない豊かな潮の匂い 私の吐いた息が 風になるよう 透明な階段を作りあげ 私は駆け上がり その天辺から投身自殺するだろう 「えへへ、だって今日は天気が良いから」 貴方達の目玉がグリーンに溶ける時 私はブルーな目をした貴方を思い出す 貴方の長い睫毛の奥の記憶を舌でひと舐めして 掬えない欲と傷みに思いを馳せ 震える体をす、と撫でるだろう 1度だけ 暖かな体を寄せて 笑っていたことを思い出す 鎮魂歌は塵塵の間を罅きながらグライドしている 塵めいて路上で目を覚ます そしてまた煌く今日を追いかけて 翼を開く 歌を歌う 階段を駆け上る 視聴機で音楽を聴く 掃除機をかける 果肉を屠る 嘘のような森で獣達と共に居る 私は私の感覚と共にある (何処にも行けない ? ) re: まだ見ぬ君に会いたい まだ見ぬ私に会いたい まだ見ぬ明日に会いたい また君に会いたい xしいよ。
風骨 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1308.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-12-10
コメント日時 2018-12-10
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「薄青色」では無く、「薄水色」でした。
0白犬さんの詩の中で一番好きです。ひょっとして一番完成度が高いんじゃないか。安易に英単語がポンッと出てくることもなかったし、残酷だけどどこか地に足が着いて語っている。ファッション詩人になっていない(ファッション詩人なんて言葉あるのか知らないが)。そんな感想を持ちました。良作だと思います。
0reでどっぷりどっぷりの海ですね。良い詩に出会えました。
0文脈が導入されて少し驚きました。 でも、すごく面白いです。以前のテイストも好きでファンですが、 このスタイルもびっくりするくらい面白いです。
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