今まで飲んだ精液の味はどれも違った[甘味] - B-REVIEW
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今まで飲んだ精液の味はどれも違った[甘味]    

生きる意味を失えて今、お茶 している    のが全く非特別な もんだから混濁しちゃうな     さて、どうしてだか     気負わないあいだ     この抗えないフシギを     図解していこう          二人きり テーブル     に  砂糖を     はらり     はらり ゆっくりと敷き詰めた  「なぜ母さんは生きてるのと   問うのが子どもの性ならば   答えにつぐんてしまう   素直な人になった人たち」  円で囲む このインペルフェクティオに 上空から襲来する お湯  溶けて  視えなくなった  人間が  居て 「この箱庭が九つあって、  心は宇宙のように  膨張する」 ハッキリとした口調で (患者は)言った  そして僕は精子より  倫理観を独占したい     それでも思ったより     家に帰ると仲良いんだね     致命的でなければ     人と人はわりとうまくいく 祝福の時間を 家族とは共有しない コーヒーはブラック


今まで飲んだ精液の味はどれも違った[甘味] ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1180.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-11-18
コメント日時 2018-11-19
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
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閲覧指数:1180.4
2025/04/11 05時29分34秒現在
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    作品に書かれた推薦文

今まで飲んだ精液の味はどれも違った[甘味] コメントセクション

コメント数(4)
三浦果実
(2018-11-18)

一読して、そもそものかるべ作品とは一体なんぞやと思い今年5月の初投稿作と前投稿作を再読した。可読性から徐々に離れたところへと向かうスタイルを出されている気がする。少なくとも、言語を用いて日頃の状態を表そうとはされていない、言語を用いて読み手との共有を得ようという目的ではないところで作品を書かれていると思う。それを私は好ましく思う。詩文は多数へ届ける表現手段ではないだろうし、本作の末にある通り、家族でさえ共有出来ない、詩とは孤独な祝福の時間である。わかるわからないではない共有を、詩を使って、私たちはやろうとしている。

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かるべまさひろ
(2018-11-18)

みうらさん コメントをありがとうございます。 多数へ届ける表現手段ではない はそのとおりだと思う反面、多数へ届けるためにこれしかないという孤独もあるかもとは思いました。そもそも詩がこうあるべきとか思ってないので、マンパワーとして居られるのかもです。 しかし、確かに、詩とはという話で書き始めた詩ではあります。ありがとうございます。

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左部右人
(2018-11-18)

>している    のが全く非特別な この箇所に、とても惹かれた。全体の感想を問われると、少し考えなければいけませんが、流し読みをしていたら、この箇所に躓く。この箇所を境に、何だか不安な気持ちが広がり、一読して、冒頭に戻ると、今度は一行目から不安な気持ちになる。頭から躓きっぱなしということになる。 詩の構造やら意味やらを深く考えなくとも、頭に残る詩。 そして私は、この詩における表現の方法や言葉の選びに強い共感を覚えました。イイ詩ですね。

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かるべまさひろ
(2018-11-19)

左部右人さん コメントをありがとうございます。 褒めていただけてうれしいです。 不安な気持ち、を感じていただけたならすごく安心します。 とんがり過ぎてとっつけないタイプの言葉も昔は深く使っていたので、今回は加減を意識していたので、よい躓きになったようでほっとします。 ありがとうございます。

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