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冬の音楽
彼は誰かを失っても 自分の判断を振り返らなかった その方法を知らなかった 彼はたくさん嘘をつくが 良い人間でありたいとも願った 湖のような透明に憧れていた 小さなベッドで 眠りながら音楽を聴いていると 二週間に一度だけ 脳の左側の隅っこあたりを 白くて細い指先にくすぐられた 彼は涙目になりながら笑う "ちゃんと元気にしてた?" 小さく指先の声が聞こえる 耳からは冷たい冬の音楽が鳴る 相応しい答えを探すうちに 彼はいつも眠ってしまう
冬の音楽 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 945.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-27
コメント日時 2018-11-02
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
拝見しました。 タイトルにもなっている「冬の音楽」がいかなるものかに焦点を合わせる必要があるが、もし季節を現在と合わせ主人公の季節を「秋」とすると、何年も前に失った「指先の声」の持ち主が冬が訪れる度に現れてしまう、ととれます。そうでなくとも繊細に作られた詩であると思いますし、特に後半の展開が好きです。
0ふじりゅうさん。 コメント感謝します。「繊細に作られた詩」というのは嬉しい評です。ありがとうございます。
0とても素敵な詩だと思います。 うまく表現できませんが 良い人間になりたいがなれない人間が、その理想を捨てきれずに生きているその有り様みたいなのが切実な感じで迫ってきました。 ちゃんと元気にしてた? と尋ねるのは現在や過去のの恋人 もしくは母的なもの(これは 作中主体が憧れる 良い人間というイメージのモデルとも言い変えられる?)なのか。 不思議な読後感ときりりとした印象を残す良い作品でした。好きです。
0何も始まらず、何も終わらない、素敵な名前で羨ましい。女性のようなタッチ、男性でも構わないけど、涙目で笑うなんて、絶対にイケメンでしょ。肌ツゥルツゥル。流行りのスッとしたお顔。勝手にお洒落にしちゃう。余裕ある文だと感じました。トゥクん。
0長い詩だ。内容は濃いとかんじた。そしてながい
0鬱海さん コメント感謝します。ちゃんと元気にしてた?というのは昔の恋人に実際に言われた言葉です。ちゃんとというところが素敵だなぁ、と思って詩にしました。ありがとうございます。 「不思議な読後感」
0123123123さん コメント感謝します。男性です。どちらでもいいですけど。お肌とぅるるのイケメンになりたいです。松田翔太さんのお顔になりたいです。ありがとうございます。
0オオサカダニケさん コメント感謝します。短い部類だと思っていましたが長いですか。そして内容が濃い。ありがとうございます。
0まるで自分のことを書かれてるような感覚になりました。良い人間でありたいの部分がすごく心に響きました。
0霧山 志音さん コメント感謝します。ほとんどの人が良い人間でありたいと心のどこかで思っているのかもしれませんね。ありがとうございます。
0おはようございます。この作品、聴覚的表現が重なるのが気になりますが、そこをうまくクリアしていれば(もしかしたらそうでなくても)三連目だけでもいけたように思います。
0藤 一紀さん コメント感謝します。音楽と人の声が同時に聞こえる状況はよくあることだと思うので、気になったということは表現の仕方が下手だったということですね。 三連目だけで確かに成立していますね。別の方も「長い詩」とおっしゃっていたので、もしかしたら余計なものを書きすぎているのかもしれません。ありがとうございます。
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