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804号室の酸素室
何時かのAm5:00, 何処かの804号室で目が覚めた気がした。 奇数の道化師のガーベラ・カラー 偶数の変死体が浴槽に沈む夜明け 虚ろな口紅、罅割れた鏡の紫 ダブルベッドの下を這いまわる 化粧と髪と刃毀れしたダガーナイフ 私とワタシは裸足のまま モーニングを食べたようなきがした スコッチ・スコッチ/Vodka, 祈りは内臓と思考に悪循環を齎すから 何度も何度もWCに駆け込んでは、潔癖な鏡に向かって作り笑いを浮かべた。 そう、右目から流れるインクも 左目から流れる動脈血も変色していない! 誰も気づかない803号室、 侵食する夢と現実 悲鳴とジェシカを隠してくれればいいな ジェシカが誰なのかは僕は知らないし、 ジェシカが誰なのかは僕を(買った)僕? 彼女が脊髄を1㎜ずつ削いでいくことに腐心していたのは結局彼を僕が燃えあがる紙幣の前でその星条旗を赤く染めたことに弔いを捧げようとしたことを私の皆殺しのトランペットが仲介したからだと胸に刻む。 ――首を吊るキャデラックが問い詰める MT/ATのクラッチシフトの悲劇 未来を糾弾する異教徒が赤に溺れても尚、 蒼白な表情を浮かべたままなのは ガールズバーの魔女裁判にて クレープの端を冷凍することに 苦心に苦行を重ねていた 然し、Arlequinが狂い踊るサーカス もうアスピリンが溶けていて グッピーが捌かれる瞬間は あの娘の心臓が切開される外科室よりも美しいなと呟きながら、僕はプリンアラモードだけを一心不乱に食べていた。 紅いハイヒールの痕、WHISKEYの残り香 ダブルベットの下のクレイモアの記憶 それがブラウン管にて再演されし時 私は「愛と憎しみに充ちたブラッディ・マリーをオレンジ・ブロッサム邸に仕掛けたい」と書き込み、白磁の11月に12ダースのチョコレートを溶かした。
804号室の酸素室 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1148.3
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-17
コメント日時 2018-10-22
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
モチーフの関係なのですが、すごく英訳したくなりました。 ハードボイルド・スリラーと呼びたくなるような雰囲気を感じました。
0かるべ様 コメントありがとうございます。 モチーフとしては確かに異国的なモノはありますし、英訳したらまた違った色が滲みそうな気がしました。 虚実の入り混じり方が混沌としているから、そうした雰囲気を感じ取って頂けたのかなと思いました。
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