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マジックアワー
友人は私の扱いを良く心得ている そうした“馴れ”に 最近、ちょっとした寂しさを覚える きっと皆、少しずつ 傷つけあってるんだな。 8月の異様に蒸暑い日に ブラッシングされた雲を数え 一筋の飛行機雲を追っていた 淡い峰のシルエットを越えて キューピットの矢をなぞりながら 蒼白い月に架かる場所で途切れた 境界を どろどろに溶かしてしまえたら良いのに… 下校途中の傾斜を ゆっくりと漕いだ
マジックアワー ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 842.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-31
コメント日時 2018-09-01
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はじめまして、コメントさせていただきます。 最後の段落に「下校途中の」とあることから、学生時代のことなのかな、と推測しました。そこで序盤にかえってみると、友人の「慣れ」への寂しさを感じる自分が登場します。そこから「きっと皆、少しずつ/傷つけあってるんだな。」へのつながりから、いわゆる思春期と呼ばれる年代に、友人と関わる中で、そうした気づきを得た、というシチュエーションかと思いました。 そこから雲の描写へと続き、最後に「境界を/どろどろに溶かしてしまえたら良いのに…」とありますが、私には、この「境界」は、他者との境界のことでもあるように感じられました。自分の考えを投影した読みになってしまいますが、人が他者との関わりのなかで、少なからず傷つけ合わざるを得ないのは、他者が他者であり、自分と他者の間には境界があるからです。この作品は、雲の描写に託して、他者との関係の困難さとそこから生じる願望を描いているように、私は受け取りました。 そしてその中に、夏の気だるさや、ゆったりとした学生時代の時の流れがとてもよく描写されていると思いました。 的外れな読みでしたらすみません。どうかご容赦いただければ幸いです。
0anshighさんへ コメントありがとうございます。 私は詩が読まれる際に、必ずしも自分の意図が汲み取られる必要はないと考えています。ですが、anshighさんが指摘されていた箇所がズバリ私の考えを的中していたので、ちょっとした感動を覚えました。 また、anshighさんのコメントを拝読して、自分の中で上手く形にできなかったあれやこれやが他者の言葉から再確認できたように思いました。
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