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anshigh


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2018-09-01

はじめまして、コメントさせていただきます。 最後の段落に「下校途中の」とあることから、学生時代のことなのかな、と推測しました。そこで序盤にかえってみると、友人の「慣れ」への寂しさを感じる自分が登場します。そこから「きっと皆、少しずつ/傷つけあってるんだな。」へのつながりから、いわゆる思春期と呼ばれる年代に、友人と関わる中で、そうした気づきを得た、というシチュエーションかと思いました。 そこから雲の描写へと続き、最後に「境界を/どろどろに溶かしてしまえたら良いのに…」とありますが、私には、この「境界」は、他者との境界のことでもあるように感じられました。自分の考えを投影した読みになってしまいますが、人が他者との関わりのなかで、少なからず傷つけ合わざるを得ないのは、他者が他者であり、自分と他者の間には境界があるからです。この作品は、雲の描写に託して、他者との関係の困難さとそこから生じる願望を描いているように、私は受け取りました。 そしてその中に、夏の気だるさや、ゆったりとした学生時代の時の流れがとてもよく描写されていると思いました。 的外れな読みでしたらすみません。どうかご容赦いただければ幸いです。 (マジックアワー)

2018-09-01