浮遊するガントレット - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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浮遊するガントレット    

誰とも目を合わせない そんなわたくしの慟哭、闇夜の中で 安寧を切り裂く、空が笑い 道端に崩れるように風が痛い のどかなきもちで、声を噴出する 逢魔時に迎えて、悪びれず口ずさめば そんなわたくしの不必要な残酷さ わたくしがわたくしであるために わたくしにとっての不必要な残酷さ ガントレットが浮遊して 優しい電気で笑い合う わたくしの前を横切っていきます いつまでも冷たく永遠に 切って貼ったような夕陽が 浮遊するガントレッドを紅く染め 茜空に向かってスイングする ホームのお父さんの傘が泣く 詳細に分解されるあなたのマテリアル 春のトポロジー、コードを揺すって 花が咲く 理由はある、絶対の いつまでも冷たく永遠に あくる日の明け方に立てる衝立に映る 浮遊するガントレットの影 囁く飛行船、仰け反る後悔と対峙するわたくし 民芸品を投げつけながら練り歩く遊歩道 カナリアが窓ガラスにぶつかり弾けて 唄を歌ったあの日々も忘れて また飛び去っていく 浮遊するガントレットを連れ立って いつまでも冷たく永遠に 蝶の軌跡を追って子供たち 大入道に捕まって大人たち 万年筆を買いに文具屋へ 午後は出掛ける予定です とりあえずリアクション取って 音を立ててる永遠に冷たいわたくしで その前をガントレットは浮遊して 横切っていくのでありました  はじめましてさようなら つい先程わたくしはワタクシを 生き埋めにしてきたところです


浮遊するガントレット ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1105.3
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-08-30
コメント日時 2018-08-30
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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閲覧指数:1105.3
2025/04/11 06時52分28秒現在
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    作品に書かれた推薦文

浮遊するガントレット コメントセクション

コメント数(4)
stereotype2085
(2018-08-30)

何度か読んだので、孤独感、寂寥感、寂寞と言ったものは伝わりました。最後の締め、自分自身を生き埋めにするという流れは、淡泊で粗雑でよいですね。

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まりも
(2018-08-30)

ガントレット、がわからなくて調べました。甲冑の籠手、のことだとか。あるいは、ゲーム、あるいは映画・・・ わたくし、という古風な言い回しが印象に残りますが、全体にモチーフが拡散しているようにも思いました。 闇夜の体感から始まり、自らの〈残酷さ〉と自らの孤独に想いを馳せる2連・・・があって、3連で急に夕景に「戻る」のですが、その次に明け方が来る。夕景の部分が過去の回想部分の挿入だと見れば、ここを一字下げなどにしてみると、もう少し作品の縦軸が見えて来るようにも思いました。

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yoshiya asato
(2018-08-30)

stereotype2085さん 何度も読んでくださり、ありがとうございます。 孤独感や寂寥感が伝わっているのでしたら、 この詩としては成功だなと思います。ありがとうございます。 またよろしくお願いいたします。

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yoshiya asato
(2018-08-30)

まりもさん ありがとうございます。 ガントレットという単語を使ってみたかったので、この詩を書きました。 あまり、フレーズに関連性がなかったり、 時間軸を整理しないで書いていたので、散漫な印象になってしまったなぁと思います。 気をつけて書いていきます。 またよろしくお願いいたします。

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